賃貸住宅に住む人の中には「床の色が好みじゃない」「床がインテリアに合わない」といったお悩みを持つ方が少なくありません。
このような場合におすすめなのが、自分で施工できるクッションフロア。
床を傷つけず、低コストで部屋の雰囲気を変えられるクッションフロアは、賃貸DIYの心強い味方です。
ネット上などで「賃貸にクッションフロアは不向き」「クッションフロアを選んで後悔した」などの声を目にすることがありますが、これはおそらく、クッションフロアの特性を知らないがゆえに起きたミスマッチ。
今回は、賃貸住宅にクッションフロアがおすすめの理由や、実際にクッションフロアを使用する際の注意点などを詳しくお伝えします。
賃貸の床を手軽にアレンジできる「クッションフロア」とは?
クッションフロアの特徴

住宅用 クッションフロア HM-12119
クッションフロアとは、表面がビニール製でクッション性があるシート状床材のことをいいます。
サンゲツや東リといった内装材メーカーで製造される一般的なクッションフロアは、約1.8mm程の厚みで、フローリングと異なり踏むと少し柔らかい感触がします。
土足に対応した店舗用のクッションフロアは、約2.3mm〜2.5mm程度の厚み。住宅用クッションフロアと比べ表面の耐久性が高く、傷や汚れ、摩擦に強いのが特徴です。
表面のエンボス(凹凸)加工で、フローリング柄やコンクリート柄、タイル柄などさまざまな材質の特徴がリアルに表現されており、デザインも豊富です。

幅が約182cmほどある大判のシートですが、壁紙屋本舗では、それを半分に加工した約91cm幅のサイズも選べます。
あらかじめミミがカットされ突き付けで施工できるため、なるべく手軽に施工したい人や、コンパクトなスペースのDIYに最適です。
壁紙屋本舗では、オリジナルのシールタイプのクッションフロアも販売しています。大きな特性はメーカー製のクッションフロアと似通っていますが、サイズや表面の質感、価格帯など異なる点があります。
本記事は、主にメーカー製のクッションフロアについてまとめたものになります。
低価格のクッションフロアをDIYでさらにお得に
住宅用クッションフロアの料金は、種類や販売店によっても異なりますが、一般的なトイレくらいのサイズだと、約2,000円〜3,000円ほどで購入できます。
土足対応の店舗用やペット向けなど、耐久性や機能性が高いクッションフロアは価格帯が上がります。
他の床材と比較すると低コストで購入できるクッションフロアですが、リフォーム業者に貼り替えを依頼すると、およそ30,000円〜50,000円ほどかかる試算に。セルフリフォームすることで、最大95%ものコストダウンになります。
賃貸の床のDIYにクッションフロアが適している5つの理由
ここからは、賃貸でクッションフロアを使う5つのメリットを詳しくご紹介します。
メリット 01:家にある道具で手軽にカットできる
クッションフロアは、はさみやカッターなど家にあるような道具で手軽にカットできます。
本格的な道具がなくても部屋の形に合わせて施工できるため、初心者にも最適な床材です。

メリット 02:豊富なデザインで好みのインテリアを実現できる

クッションフロアは、デザインが豊富。
コストや手間を抑えて部屋の雰囲気を一新したい場合には、この上ないアイテムです。
「良い部屋だけど、床の色が好きじゃない」というときにも、クッションフロアを使えば好みの部屋に早変わり!理想の部屋に住みたいあなたの、心強い味方になってくれるでしょう。
※画像はクッションフロアのサンプル
メリット 03:水拭きできてお手入れ簡単
クッションフロアの表面はビニール製。水をはじく素材で、床に飲み物やソースなどをこぼしても水拭きで簡単に掃除できます。
リビングや寝室のほか、汚れが飛び散りやすいキッチンや洗面所、トイレなどの水回りまで、家のさまざまなスペースに使用できる点もメリットです。
※畳の上に施工する際は注意が必要です。

メリット 04:緩衝性・防音性がある

クッションフロアの発泡層には、衝撃や音を吸収する性質があります。
クッションフロアを敷くことで、生活音や物を落としたときの落下音など、階下への防音性を高める効果が期待できるほか、足腰への負担も和らげます。
小さいお子さまや、ペットを飼っている家庭にもおすすめです。
メリット 05:元の床を保護し退去時の費用を抑えられる
賃貸物件を退去する際、入居者の故意や過失によって傷や汚れが発生していた場合、原状回復費用を請求されることがあります。
入居時にクッションフロアを敷いておくことで元の床の保護になり、家具の移動やペットの爪などで床が傷つくリスクを低減できます。
賃貸でクッションフロアを使用する際の5つの注意点
クッションフロアならではのメリットがある反面、弱点も存在します。
次のような注意点を理解した上でクッションフロアを使用することで、トラブルや後悔を防ぐことができるでしょう。
注意点 01:原状回復できる方法で施工する
賃貸でクッションフロアを施工するときは、床をきちんと元に戻せる方法で施工しましょう。
剥がせるタイプの両面テープで固定する方法が、手軽でおすすめです。
両面テープの種類によっては、剥がす際に粘着が床に残ってしまうことがあります。
一般的な両面テープを使って施工する場合は、先にマスキングテープで床をカバーした上に両面テープを貼ることで、撤去時のダメージを抑えることができます。


注意点 02:表面に傷や凹み跡が付きやすい
クッションフロアは低コストで施工できますが、他の床材に比べ表面の耐久性が低い傾向にあります。
素材が柔らかいため、棚やソファなど重いものを引きずって動かすと、表面に傷が付いたり破れたりすることがあります。
キャスター付きの椅子やワゴンなども、重さがある場合は要注意。

土足OK クッションフロア CF-3728
一時的に物を置いて凹んだ表面は時間が経つと元に戻りますが、一定期間重い家具などを置いて凹んだ表面は元通りになりません。
家具を置く部分に保護用のマットを敷く、家具の足にカバーをかけるなどの対策でクッションフロアの凹みを低減することはできますが、完全に防ぐのは難しいでしょう。
注意点 03:沈着した汚れは落ちにくい
クッションフロアの表面はビニール素材で水や汚れを拭き取りやすいですが、一旦沈着した汚れは、洗剤などを使ってもなかなか落とせません。日頃からのこまめなお手入れが大切です。
注意点 04:熱に弱い

住宅用 クッションフロア HM-12176
クッションフロアの表面素材、塩化ビニールの耐熱温度は約60度。それ以上の温度になる環境では、表面が溶けてしまう可能性があります。
クッションフロアはキッチンの床にもおすすめですが、熱い油が飛び散ったり、高温になる調理器具が直接触れたりしないよう対策を取りましょう。
注意点 05:湿度の高い環境でカビが生えることがある
クッションフロアはビニール素材のため、通気性が良くありません。湿気のこもりやすい環境や使用状況により、クッションフロアの表面や裏面にカビが生えることがあります。特に、湿度が高くなりがちな洗面所周り、梅雨の時期などは、湿気がこもらないようこまめな換気を心がけましょう。
飲み物や調味料などをこぼしてクッションフロアの裏面に水分が染み込んだ場合は、クッションフロアをめくって汚れを拭き取り、よく乾燥させてから元に戻しましょう。
クッションフロアって敷くだけでも大丈夫?賃貸おすすめの施工方法を動画でチェック!
クッションフロアは、ただ敷くだけでも使えないことはありませんが、生活する中でズレたり浮いたりすることがあります。
両面テープを使うとしっかり固定でき、退去時も簡単に撤去できるのでおすすめです。
91cm幅クッションフロアの施工方法 〜はがせる位置調整両面テープ〜
賃貸に一番おすすめのクッションフロア施工方法を、動画で分かりやすくまとめました。
難しそうな角の処理も、手順やコツを詳しくご紹介しています。
動画の手順を簡単に解説すると、以下の通り。
- 床をきれいに掃除する
- はがせる両面テープを床に貼る
- クッションフロアを貼っていく
- クッションフロアの端をカットする
- 出隅や角の多いドア周りのカット方法
- 継ぎ目処理剤を注入して仕上げる
動画では、広い面積の施工に便利なクッションフロア用ぴったりカッターを使用していますが、はさみやカッターだけでも施工できます。
賃貸OKの施工方法には、両面テープ以外に、のりで貼る方法もあります。クッションフロアのサイズや方法に応じてご確認ください。
こんなシーンにおすすめ!タイプ別クッションフロア
ワンルームやリビングに|住宅用クッションフロア
マンションやアパートなどで広く使用されている住宅用クッションフロアは、とにかくデザインのバリエーションが豊富。北欧やナチュラル、モダンからビンテージまで、多様なデザインの中から理想のスタイルに合わせて選ぶことができます。
低価格なので、コストを抑えて広い面積を施工したい場合にもおすすめです。
玄関や店舗に|土足OKクッションフロア
土足に対応したクッションフロアは住宅用クッションフロアに比べて厚みがあり、傷や汚れに強いのが特徴です。
住宅用に比べて価格帯は上がりますが、住宅の玄関や店舗のほか、耐久性が気になる屋内への施工にも最適。
傷やニオイが気になる場所に|ペット向けクッションフロア
一般的なフローリングや無垢材の床は、滑りやすく固いため、ペットの足腰や関節に負担がかかることがあります。
ペット向けクッションフロアは、滑りにくさや消臭性、耐傷性など、犬や猫と暮らす空間にうれしい機能が盛りだくさん。
シリーズにより機能性や厚みには差がありますが、いずれも耐久性に優れているため、土足のスペースにもおすすめ。
トイレや洗面所など小スペースに|シールタイプのクッションフロア
トイレの床にちょうどいいサイズ(88cm × 176cm)の、壁紙屋本舗オリジナルクッションフロア。
貼ってはがせるシールタイプで、床のDIYがさらに手軽になりました!
複数枚つなげて敷いても柄が合うようにデザインされているため、広いスペースへの施工も可能。メーカー製クッションフロアとは一味違う、個性的なデザインも豊富です。
結論!賃貸のクッションフロアDIYはこんな人におすすめ

住宅用 クッションフロア HM-12119
クッションフロアは、デザインが豊富で低コスト、部屋の雰囲気を変えたいときに大活躍してくれるアイテムです。
ここまでの情報から「どんな人にクッションフロアを使ったDIYがおすすめ」なのかまとめてみましょう。
- 賃貸の床の雰囲気を手軽に変えたい人
- 床材の耐久性よりも、価格の手頃さや施工のしやすさを重視したい人
- インテリアの好みや気分に応じて、床の模様替えを楽しみたい人
- お子さまやペットとの暮らしで、クッション性や防音性を重視したい人
- 元の床を汚れや傷から保護したい人
上記の項目が1つでも当てはまる人は、クッションフロアを検討する価値があるでしょう。
注意点を把握して適切に使用すれば、クッションフロアは「賃貸の床をどうにかしたい」あなたの、頼れる相棒になってくれるはず。
色柄だけではなく、素材や機能面でもさまざまな種類が展開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
約182cm幅のクッションフロア
約91cm幅のクッションフロア











