壁紙屋本舗は、はじめて壁紙施工に挑む方でも納得の仕上がりに近づくよう、貼り方だけでなく仕上がりを左右するおすすめアイテムの紹介にも力を注いでいます。
今回ご紹介する壁用のコーキング剤も、ワンランク上の仕上がりを目指す方にぜひ覚えていただきたいアイテムの一つ。
手順の通り施工し上手くいったように見えても、施工後1日~数日程度で壁紙の継ぎ目部分に隙間ができてきたり、時間の経過とともに端の部分が剥がれてきたり、「こんなはずじゃなかった」という事態が起きることがあります。
そんな事態の予防、またそんな事態が生じてしまった後の補修・補強に最適なアイテムが、今回ご紹介する壁用コーキング剤。
初心者だって、ワンランク上の仕上がりを目指したい!
そんな皆さまの気持ちに応えてくれる心強い存在です。
こちらの記事では、壁用コーキング剤のベーシックな使い方から、さまざまな活用法まで一挙ご紹介。
コーキング剤なんて全く知らなかった方にも、実際コーキング剤って必要なの?と入手を足踏みしていた方にも、ぜひご一読いただきたい内容です。
床の施工に取り組む方は「コーキング剤の底力|床編」へ!
そもそもコーキング剤とは
もともとコーキングという言葉には、「詰め物をする」や「隙間を埋める」という意味があります。
キッチンや洗面所などの水回りで、壁と台の境目などが白いゴムのような物体でふさがれているのを見たことがあるという人は多いはず。
それがズバリ「コーキング剤」です。
壁や床の防水性や気密性の向上を目的としてプロの現場でも使われる必須アイテムなんですね。
「シーリング材」と呼ばれることもあり、この2つに大きな違いはありません。
コーキング剤は、乾燥前はねっとりとしたペースト状の物体。
チューブから搾り出して溝や隙間の箇所を埋め、固まった後に防水や補強の効果を発揮します。
壁紙屋本舗では壁用のコーキング剤と床用のコーキング剤を販売しており、両者の違いは強度!
踏まれる圧力もかかりやすく汚れやすい床用コーキング剤の方が強度は上がり、その分少しお値段もお高めです。
壁用のコーキング剤は価格も比較的リーズナブルで、入手する上でもハードルが低いアイテム。
壁紙の継ぎ目やコーナー部分の仕上げだけでなく、押しピンでできた穴やちょっとしたキズ隠しにも活躍してくれます。
コーキング剤の先端のカットや開封後の保管については、関連記事「仕上がりにこだわる人必見!床用コーキング剤の底力」の下記項目で詳しくご紹介しています。
壁用のコーキング剤は床用コーキング剤に比べて先端が少し細めですが、同じ手順を参考にしていただけます。
こんな時に使える!壁用コーキング剤の用途
壁紙の継ぎ目の剥がれ防止、下地隠しに
施工の時にしっかり圧着しても、乾燥後の伸縮により隙間ができ下地が見えたり、そこから剥がれてきてしまうことも。
また、壁紙についてしまった傷や、押しピンを外したあとの穴が目立つことがありますよね。
こんな時に活躍するのが壁用コーキング剤!
壁紙と同色のコーキング剤があると、壁紙の目隙きや壁にできた傷を目立たなくすることができます。
※生のりつき壁紙の貼り方で詳しくご紹介しています!
壁紙のコーナー部分に
コーキング剤で補強でき、すでに隙間のできてしまった部分は下地隠しにもなります。
壁と障害物の境目に
こちらもコーキング剤を使えばプロ顔負けの仕上がりに!
凹凸のある壁にペンキを塗る時のガタガタ防止に
ここでもコーキング剤が活躍!
以下の手順でコーキング剤を使用するとくっきりとまっすぐなラインに仕上げることができます。
- 境目部分にマスキングテープを貼り、テープの境目にコーキング剤を塗ります。
- 指でコーキング剤をなぞり、壁紙の凹凸にすりこみます。
- コーキング剤が乾いたら、上からペンキを塗ります。
- ペンキが半乾きのうちにマスキングテープを剥がします。まっすぐなラインの完成!
クッション粘着シートの断面隠しに
クッションモールディングやメトロタイルシートなどなどカッターやハサミで簡単に切ってアレンジできるのですが、カットせずに使用するか、切った断面を繋げない限り中のスポンジ部分が見えてしまいます。
この断面のカバーにも、コーキング剤がおすすめです。
ぽってりと厚めに覆い指で表面をならすと、滑らかな仕上がりに。
壁紙屋本舗の壁用コーキング剤
壁紙屋本舗で販売中の壁用コーキング剤をご紹介。
豊富な色展開とリーズナブルな価格|ジョイントコーク
壁用コーキング剤の代名詞、と言っても過言ではないほどメジャーなコーキング剤です。
元クロス職人である壁紙屋本舗の店主ハマモトも、現場に立っていた頃はこのジョイントコークを使用していたそうな。プロご用達のアイテムです。
日本の住宅に多いホワイトからベージュ系の壁紙にほぼ対応できそうな、ベーシックカラー6色展開。
色展開 | 6色 |
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内容量 | 500g ※クリアのみ340g |
使用目安 | 約100m |
ホルムアルデヒド放散量 | F☆☆☆☆取得 |
施工時のにおい | ほとんど気にならない ※若干ボンドのようなにおいがします。 |
特徴 |
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つや消しのマットな仕上がり|ペネット
ホワイト、アイボリー、ライトアイボリーの3色展開。
特徴はつや消しのマットな仕上がりとサラッとした質感。
色展開 | 3色 |
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内容量 | 500g |
使用目安 | 約100m |
ホルムアルデヒド放散量 | F☆☆☆☆取得 |
施工時のにおい | ほとんど気にならない ※若干ボンドのようなにおいがします。 |
特徴 |
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ジョイントコーク × ペネットの「ホワイト」で比較
ペネットの”マットなつや消しタイプ”って実際どのくらい?と思う方もいらっしゃるのでは。
ジョイントコークの方が色展開が豊富で価格もリーズナブルなので、ペネットの特筆すべき点といえばこの「つや消し」という点ですよね。
気になった筆者は、一体どのくらいの違いがあるのか両者の「ホワイト」で比べてみました!
(※写真はツヤ感を比べるためトーンを変調しています)
絞り出した状態でもわずかにペネットの方が光沢感が無いように感じます。
これを指で伸ばして乾燥させてみると・・・
ん?ジョイントコークの方が少し白っぽく見えるものの、つや感はあまり違わない?
しかし・・・
光を当ててみると違いがよく分かります。ペネットの方は反射がなく周囲となじんでいますね。
▼乾燥後のつや感&見た目の印象
ジョイントコークとペネットを比べてみた結果、ペネットの方がマットなタイプであるというのは間違いありませんでした。ただ、室内の照明環境によっては大きな違いを感じない場合もあるかな、というのが正直な感想。
同じ「ホワイト」を使用する場合、ペネットの方が少し落ち着いたトーンで白浮きしない印象に仕上がり、光の当たる角度によっては上の写真のような違いが出るので、マットな質感にこだわりたい人はぺネットを選ぶ価値があると思います。
▼乾燥後の質感
同じ時間乾燥させてから表面に触れると、ペネットの方が明らかにサラっとしています。
これも大きな特徴の1つと言えるでしょう。
▼乾燥時間
乾燥時間について商品情報としての記載は無いのですが、薄く伸ばした場合は10~30分程度で、厚塗りした場合でも数時間もあれば乾燥しました。(季節や室内環境によって変わる可能性があります)
▼おすすめの用途
筆者が選ぶなら・・・ビニール壁紙の継ぎ目処理にはジョイントコーク、キズ隠しや厚塗りして使うならペネットかなと思います。もちろん、壁紙の種類にもよりますが。
ペットと暮らすスタッフも「ペットが壁を傷付けた時の補修はツヤのないペネットがおすすめ」とのことでした。
いずれもスタッフの個人的な感想ですが、ご参考になれば幸いです。
水回りにはコレ|シリコンコーク
ホワイト・アイボリー・クリアの3色展開。
耐候性・耐薬品性に優れたコーキング剤で水回りの施工におすすめです。
使用する際にコーキングガンが必要なので、お持ちでない方はセットでお求めください。
色展開 | 3色 |
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内容量 | 330ml |
使用目安 | 約11~13m |
ホルムアルデヒド放散量 | F☆☆☆☆取得 |
施工時のにおい | ほとんど無い |
特徴 |
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使用するとこんなに違うビフォー・アフター
コーナーの継ぎ目に
継ぎ目の目立ちやすいコーナー部分もコーキング剤でこの通り!
同色のコーキング剤を使う場合、コーナー部分は周囲を養生しなくてもキレイに仕上がります。ノズルの傾斜を角に当てながらラインをなぞり、指でつーっと表面を滑らかにすればOKです。
指についたコーキング剤は、乾く前にきれいに拭き取ってくださいね。
押しピンあとに
結構目立つ押しピンのあとにも!
壁にできたキズ隠しに
突っ張り棒をしていた部分にできてしまった少し大きめのキズも、遠くから見たら分からなくなるほどに!
まとめ
壁用のコーキング剤は、壁紙を施工する際だけではなく、壁のちょっとしたトラブルやお悩みの解決に役立つ優秀なアイテムです。
開封後も開口部をしっかり密閉すると1年程度は保管できますので、余ったコーキング剤もすぐに捨てずに補強・補修にお役立ていただけたらと思います。
壁紙屋本舗は、あなたの壁がワンランク上の仕上がりになることを願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。