床の施工をチャレンジしやすくしたと言っても過言ではないこの施工方法は、床材の中でも比較的リーズナブルな価格の「クッションフロア」をはがせる両面テープで施工するというものです。
しかも、今回ご紹介する両面テープは、圧着することでしっかりとした粘着強度を発揮するという革新的なはがせる両面テープです。
ということは位置を調整する間は貼り直しができるので、失敗しにくいクッションフロアの貼り方になります。
また、下地側の粘着は弱粘着なのではがして元に戻しやすいので賃貸の方にもオススメです。
壁紙を貼ったけど床の色と合わないと思われている方!是非この方法でチャレンジしてみてください。
クッションフロアの幅は182cm程度のものが多く(一部90cmのものもあります)広い部屋にはそれを並べて敷いていきます。
お部屋の広さがクッションフロアの巾より広い場合は、2巾以上をつなぎ合わせて敷きます。
用意するもの
施工方法
床を掃除する
- CFを敷く前に、床を掃除してほこりや汚れを取っておきます。
- メジャーでお部屋のサイズを測り、CFを敷く方向などを確認します。
両面テープを貼る
- 部屋の4辺に位置調整両面テープを貼ります。
- 次に、約50cm間隔ではしご状に貼ります。
クッションシートを敷く
- 両面テープの剥離紙ははがさずに、上にCFを敷きます。
- お部屋のサイズより5cmほど長めにカットします。
- 余分を残して敷き込みます。
- シートを壁から少し均等に離し、壁際の型取りをしながらミミを切り落とします。かまぼこ板などを壁に沿わせ、ミミ部分の目地の少し内側をカットします。
シートを調節する
- カットできたらシートを壁際に付けます。
- CFをめくり、継ぎ目に両面テープを貼ります。しっかりと貼りたい方は、CFの端とその隣に2本貼るのがおすすめ。4で貼ったテープと重なる部分は、4のテープをカットしてはがします。
余分をカット
- 「ぴったりカッター」で余分をカットしていきます。壁の方にグッとぴったりカッターを押し当てながら、横にスライドして切ります。
- ぴったりカッターは刃が付いている位置的に、どうしても角から数cmの部分は切れません。
ぴったりカッターで切れない角の部分は、出来るだけ隙間ができないように地ベラで角をしっかり押さえ、ぴったりカッターで切ったラインの続きから大型カッターで切ります。
両面テープに接着する
- シートを半分だけめくり、めくった分だけ両面テープの剥離紙をはがします。
- できるだけ空気が入り込まないように、シートをゆっくり戻し、撫でハケで空気を逃がして圧着します。
- もう半分も、同じように接着します。
このとき、剥離紙をはがす両面テープは図の赤い部分のみです。継ぎ目に貼ったテープははがしません。
2枚目を貼る
- 1枚目と2枚目のミミの目地の位置が合うように、重ねて敷きます。
反対側が壁に当たって動かしにくい場合は、縦に半分めくると動かしやすくなります。
入隅をカット
- 直角のわかる紙を用意し、両面テープを少し貼ります。
- テープ面が上を向くようにして入隅に合わせて置きます。
- CFを戻し、裏に紙を貼りつけます。
- CFに紙が貼りついたら、もう一度めくり、紙の位置を確認します。
- 紙の角ギリギリの位置でCFのカドを三角にカットします。
- CFを戻すと、余分が壁に立ち上がります。
- 立ち上がった余分は、1枚目と同じようにぴったりカッターでカットします。
入隅の切り方
- 角の部分を図のように折り曲げて、くせ付けをします。
- くせをつけた角部分から切り込み、角を切り取ります。
- シートを戻すと、余分が壁に立ち上がります。
- 地ベラを当てて、余分をカッターで切り取ります。
- 完成です。
出隅の切り方
- 出隅にぶつかりました。
- 角の部分で折り曲げて、くせ付けをします。
- 折り目をつけた角の部分から、内側に向かって切り目を入れます。
- 余分が立ち上がりました。
- 角にしっかり地ベラを当てて、余分をカットしたら完成です。
こんな細かい部分も、難しく考える必要はありません。入隅と出隅の繰り返しです。
両面テープに接着する
- シートを半分だけめくり、めくった分だけ両面テープの剥離紙をはがします
- できるだけ空気が入り込まないように、シートをゆっくり戻し、撫でハケで空気を逃がして圧着します。もう半分も、同じように接着します。
継ぎ目をカット
- 継ぎ目を2枚重ねてカットします。目地よりすこし内側を目安にしてください。
- カットした余分を取り除きます。下に重なっている分も忘れずに。
- 余分を取り除いたら、継ぎ目に貼った両面テープの剥離紙をはがします。
- ローラーで圧着します。
継ぎ目に手を加えて完成
- 継ぎ目に「継ぎ目処理剤」を注入し、処理剤が乾いたら完成です。
1枚だけを玄関などに敷き込む場合はもっと簡単!
- 両面テープを貼って、1辺は端に合わせて、床より少し大きめにカットしたクッションフロアを敷き込みます。
- 角の部分をカットします。
- 残りはぴったりカッターでカットするだけ!ぴったりカッターで切れない部分は地ベラと大型カッターでカットして完成!
型紙を作ってカットする
型紙を作れば、ドア周りの細かい出隅や入隅のカットも簡単にできます。
- 接着面に汚れが残っていると、テープが接着しにくくなるのでしっかり拭き掃除をします。
- テープを格子状に貼ります。
- ローラーを使ってテープと床をしっかりと圧着します。
- チラシなどを敷き詰め、床全体の型紙を作ります。チラシを隅まで綺麗に敷き詰めてテープで固定します。
- 全ての用紙がテープで固定されているか確認し、そっと型紙をはずします。
- クッションフロアの裏面に、型紙をひっくり返して置きます。
- 型紙に沿って線を引き、クッションフロアの裏に型紙を写します。
- 引いた線に沿って、ハサミでカットします。
- カットしたクッションフロアを床に敷きます。
- クッションフロアを半分めくり、両面テープの剥離紙をはがして接着します。
- 反対側も同じように接着します。
- テープを貼っている付近をローラーでしっかり押さえ、圧着すれば完成です。
クッションフロアの裏の素材について
クッションフロアの裏には、シートの収縮を防ぐためにグラスウールが含まれています。
グラスウールが肌に付着するとチクチクする場合がありますので、特に肌の弱い方は、クッションフロアの施工をするときには長袖・手袋の着用をおすすめします。
リバース施工とは
材料の製造上できる色むらを目立たなくするために隣り合うシートの向きを変えて貼る施工方法です。
「リバース施工をおすすめします」と書かれている商品はリバース施工がおすすめです。