一般的な国産壁紙(92cm幅)をハーフサイズ(46cm幅)にした、のり付き壁紙 HALETA(ハレタ)を天井に貼る方法を紹介します。
軽くてミミがないから、天井に貼りやすい仕様になっています。
天井への壁紙施工、成功への近道
天井を施工する際は、2人以上の人数を確保してください。
天井への施工は、壁紙が重みで落ちてきやすいので壁に貼る時のように1人で簡単に・・・とはいきません。2人以上で協力しながらの施工と、天井まで手が届く2台以上の安定した足場を準備することが成功への近道です!
動画で貼り方を見る
写真と文で貼り方を見る
STEP1 貼る前の準備
用意するもの
- のり付き46cm幅壁紙 HALETA(ハレタ)
- 脚立(安定した足場) 2台
- 壁紙施工道具7点セット
- マスカー
- メジャー
- バケツ
- タオル
- ポリ袋
- ハサミ
- ドライバー
- コーキング剤
貼る前の準備
- 床にのりがつかないように、マスカーなどでカバーします。
- 照明などの障害物で、外せるものは外しておきます。
STEP2 壁紙を切って、じゃばら状にたたむ
スムーズに壁紙を貼るためには事前準備が大切。サイズを測って、壁紙を必要な長さに切り分けておきましょう。
壁紙を切る
- 天井のサイズ(=床のサイズ)をメジャーで測ります。
- 貼り始めの向きが分かるように壁紙の先端に印を付けておきます。
- マスカーでカバーした床の上に壁紙を転がして広げ、測った長さ+10cm程度で壁紙をカットします。
のり付き壁紙の広げ方は間違えやすいので、動画でチェックしてみてください。
じゃばら状にたたむ
- のり面のフィルムを端からめくります。
- 端を10cm程折り返し、のり面どうしを合わせて、折り目が付かないようにやさしく畳みます。
- 必要分全てをじゃばら折りにし、のりが乾燥しないようにポリ袋に入れます。
水で濡らして固く絞ったタオルも一緒に入れるとより乾燥を防ぐことができます。
STEP3 1枚目を貼る
ここからは2人で協力して進めましょう。このようにリレー形式で貼っていきます。
- 脚立などのしっかりした足場を、貼り始める壁側から2台並べて置きます。
- 2人がそれぞれの足場に上がり、1人が壁紙の端(印を付けた方)を持ち、もう1人がじゃばら部分を持ちます。
- 壁紙の端を持った人から貼っていきます。端に5cm程の余分を作り、サイドは角に合わせて貼り進めましょう。
- 貼れるところまで貼ったら、足場と共にもう1人の後ろへ移動し、じゃばらの壁紙を受け取ります。
- 今度はもう1人の人が同じように貼り進めます。
- これを1枚目の貼り終わりまで繰り返します。なでバケを使って壁紙を圧着させながら貼り進めると、重力による剥がれを軽減できます。
リレーのように貼っていくこの方法、ぜひ動画でチェックしてみてください。
STEP4 余分をカットする
さあ、端まで貼れました!のりが固まる前に、余分をカットしていきましょう。
余分に折り目をつける
- 指先で隅にやさしく壁紙を押さえ入れます。
- 竹べらを使い、隅をなぞって折り目をつけていきます。
地ベラを当てて余分をカット
- 地ベラを隅にしっかりあてて、カッターで余分をカット。
POINT! 地ベラは、刃がとがった方を角にあて、丸くなっている方を切り進める方向に向けてください。
のりを拭き取る
- カットした余分を取り除きます。
- バケツにくんでおいた水で、スポンジを濡らして固く絞ります。
- 周りの壁についたのり拭き取ります。のりが残っていると変色の原因になるので、しっかりと拭き取ってください。
\ 足場が2つない場合におすすめの方法 /
フロアワイパーと段ボールで、壁紙を押さえられる道具を作ります。その名も「天井オサエさん」!
- ダンボールを適当なサイズにカットして折り目をつけます。
- ダンボールを内側に折り込み、フロアワイパーの首が動かない様にテープでしっかり固定します。
- 「天井オサエさん」完成です!
- 足場に上がった人が壁紙を貼り、もう1人が剥がれ落ちないよう「天井オサエさん」で支えて補助します。
- 足場を移動し壁紙を圧着しながら、この調子で端まで貼り進めます。
- 端まで貼れました!
天井オサエさんを使った貼り方を動画でチェック!
\ 1人で施工する場合におすすめの方法 /
スタッフTが編み出した、1人で天井の壁紙を貼る新技。紐と画鋲を準備してチャレンジしてみてください!
- 紐と画鋲を用意し、天井に約80cm間隔で紐を張ります。
- 洗濯ものを物干し竿に掛けるように、紐に壁紙を掛け、端から貼り進めます。
- 画鋲をさした穴にコーキング材を埋め、完成です!
1人での施工方法を動画でチェック!
STEP5 2枚目を貼る
2枚目を貼る前に
製造の都合により、壁紙の左右にわずかな見た目の差が生じます。
そのため、継ぎ目が目立ちにくい、リバース(上下反転)貼りをおすすめしています。
上下同じ方向に並べて貼ると継ぎ目が目立つことも。
上下反転して貼ると継ぎ目が目立ちにくい!
2枚目を貼る
- 1枚目の貼り終わり方向から貼り始めます。
- 壁紙の端を合わせながら、1枚目と同じようにリレー形式で貼り進めます。乾燥後の伸縮で継ぎ目(ジョイント)部分に隙間ができないよう、少し寄せ気味で貼ります。
- 継ぎ目が合わないときは、一度大きく剥がしもう一度貼り直していきます。
余分をカット
- 1枚目と同様に、指先で隅にやさしく壁紙を押さえ入れます。
- 竹べらで折り目を付けます。
- 余分をカットしたら、スポンジで周りを拭いておきます。
STEP6 障害物周りの貼り方
照明や火災報知器などの出っ張り部分。このような貼りにくい場所の貼り方をご説明します!
- 天井の途中に障害物があります。
- 指で障害物の位置を探り当て、壁紙を浮かせて切れ目を入れます。
- このように細かく切れ目を入れて、周りをしっかり貼り付けます。
- 竹べらでくせをつけます。
- 地ベラをあてて、余分をカット。
- のりをスポンジでしっかり拭き取っておきます。
STEP7 最後の1枚を貼る
最後の1枚まできました。もう少しで完成です!
残りの幅を測って壁紙をカット
- 残りの天井の幅を測ります。
- 壁紙をじゃばらに畳んだまま、残りの天井幅+10cmの横幅にカットします。
貼り始めの方向を確認し、継ぎ目部分にカットしていない端がくるようにしてください。
最後の1枚を貼る
- 1枚前の貼り終わり方向から貼り始めます。
- 壁紙の端を合わせながら、少し寄せ気味で貼ります。
- なでバケで空気を抜きます。
- 指先で隅にやさしく壁紙を押さえ入れます。
- 竹べらを使い、隅をなぞって折り目をつけます。角は2つ折りがポイント。
- 角は2つ折りのまま2枚重ねで、地ベラをあてて余分をカット。
- 余分を取り除き、スポンジでまわりについたのりを拭き取ります。
- ジョイントローラーで継ぎ目を圧着します。
完成!
貼ってみた感想
今回、天井施工にチャレンジしたスタッフの1人は、のり付き壁紙を貼ることが初めてのリフォーム超初心者。
最初に通常サイズ(92cm幅)の壁紙を天井に貼ってみましたが、大きく重い壁紙に襲われる始末。2度と天井には貼りたくないと思ったとか。
その後、半分サイズの46cm幅壁紙を貼ってみて思ったこと、それは、軽い!とにかく軽い!!
それに、突きつけ施工で柄合わせもないから、ジョイントカットがある92cm幅の壁紙に比べてラク!首がラク!!
それにつきます。
よりキレイに仕上げるには
天井の周囲にコーキング剤を補填すると、隙間ができているところもキレイに仕上がります。
周囲にコーキング
- コーキング剤の口を斜めにカットします。(コーキング剤とは「ジョイントコーク」 や 「ペネット」などです。)
- 隅にコーキングを注入していきます。
- 指でなぞってならします。時々指をスポンジで拭き取りながら行ってください。
- 固く絞ったスポンジで軽く拭き取ります。
- 使い終わったら口を拭いてフタをし、日の当たらない場所に保管します。