貼りたい壁紙が決まったらいよいよ必要量を算出します。
「無地」の場合と「柄」のあるものでは必要な量が変わってきます。
なぜなら、柄のある壁紙は隣り合った壁紙の柄を合わせて施工する為、柄を合わせる際にロスが発生するからなんです。
柄の壁紙の多くにはリピートと言われる柄の繰り返しがあります。
よって、縦方向のリピートが大きいほど、柄あわせのために生じる壁紙のロスは多くなる可能性があるんです。
そんな前知識も踏まえた上で、まずは無地の壁紙の場合から必要量を測ってみましょう。
無地壁紙の場合
まず、壁の「幅」と「高さ」を測ります。
壁紙の必要量を計算するには、お部屋の壁の寸法を測ることから始めます。
天井から床までの「高さ」と壁の「横幅」を測ります。
採寸は1面ずつ測ります。
必要量の計算方法
例えば、横幅330cm × 高さ240cm の壁に92cm巾の壁紙を貼る場合の必要量を計算します。
壁の横幅÷壁紙の巾 で必要な巾数を計算
壁の横幅 330cm ÷ 壁紙の巾 92cm = 3.5 = 小数点を繰り上げ = 4
必要な巾数は4巾
1巾に必要な長さを計算
天井高に切りしろ分を5~10cmプラスします。
壁の高さ240cm + 切りしろ10cm = 250cm
必要な長さは250cm
必要な壁紙m数を計算
上で計算した「必要な巾数」×「必要な長さ」で必要な壁紙m数を計算します。
長さ250cm × 4巾 = 1000cm
今回の壁に無地の壁紙を貼るには、約10mの壁紙が必要です。
失敗などのロスも考えて、1割程度多めに準備しておくのがおすすめです。
柄物壁紙の場合
まず、壁のサイズを測ります。
壁紙の採寸は、お部屋の壁の寸法を測ることから始めます。
天井から床までの「高さ」と壁1面の「横幅」を測ります。
採寸は1面ずつ測ります。
必要数の計算方法
横幅330cm×高さ240cmの壁に貼る壁紙の必要m数を計算します。
巾92cm、縦の柄リピートが64.2cmの壁紙を使用します。
壁の横幅÷壁紙の巾 で必要な巾数を計算
壁の横幅330cm ÷ 壁紙の巾92cm = 3.5cm = 小数点を繰り上げ = 4
必要な巾数は4巾
1巾に必要な長さを計算
(天井高240cm)÷(縦リピート64.2cm)=3.73… ⇒小数点繰り上げで1巾あたり柄リピート4回転
(柄リピート64.2cm)×(4回転)=256.8cm
この場合、1巾に必要な長さは約260cmになります。
※1巾目は最初に貼るので、リピートは関係なく天井高+切りしろ10cmで足ります。
必要な壁紙m数を計算
上で計算した「必要な巾数」×「必要な長さ」で必要な壁紙m数を計算します。
長さ260cm × 4巾 = 1040cm
今回の壁に柄物壁紙を貼るには、約11mの壁紙が必要です。