およそ4分の1の世帯がペットを飼っているといわれる日本。
近年はペットの飼育が可能なマンションや賃貸物件も増え、イヌやネコの室内飼いが増えてきました。
室内飼いはコミュニケーションやスキンシップもたくさん取れ、体調の変化に気づきやすいといったメリットがある一方、部屋にペットのにおいがついたり、傷がついてしまったりと、一緒に暮らすが故のトラブルが生じるのも事実。
ペットとの暮らしは、ペットにとっても人にとってもやさしく、快適である必要があります。
そんな環境づくりの上で室内にいるあいだ最も接触の多い「床材」選びが重要であることは言うまでもないでしょう。
このページでは、ペットと人、両者にとってより良い環境で過ごせる「床材」選びのポイントをご紹介していきます。
ペットとの暮らしを、より快適なものにしていきませんか。
目次
ペットと暮らす上で押さえておきたい!床材選びのポイント
POINT 01.足腰にやさしい素材
ペットにとっての理想は、滑りにくく弾力のある床。
現代の住宅で広く普及しているフローリングは掃除がしやすく人にとっては快適ですが、つるつるとした表面は動物の足腰への負担になることも。肉球回りの毛が伸びていたり、肉球が乾いていたりするときは特に滑りやすくなります。
ペットにおすすめの素材はクッション材やコルク材、毛足の短いカーペットなどです。
こういった素材の床材には、歩く音を軽減させるというメリットもあります。
POINT 02.気になる臭いの消臭
一緒に生活していると気にならないニオイも、来客時などは少し心配になることがあるのでは?
「消臭効果」のある床材は、ごはんの場所やトイレ、ゲージ周りといったペット専用スペースの「部分敷き」にもおすすめです。
POINT 03.お掃除かんたん
ごはんの食べこぼしやトイレ周りなど、何かと汚れがちなペットとの暮らし。
水拭きができる素材や、丸ごと洗えるアイテムだと楽にお掃除ができます。
POINT 04.キズがつきにくい
どんな床材でも、もとの床の上に敷くことで床面の保護につながります。
ただ、できることならなるべくきれいな状態で長持ちさせたいですよね。爪あとがつきにくい、ついても目立ちにくいというのも大切なポイント。
ペットとの暮らしにおすすめの床材
それでは、実際にどんな床材があるのか、おすすめのアイテムをご紹介していきたいと思います。
壁紙屋本舗の目線で、広い面積におすすめの床材、部分敷きにおすすめの床材に分けています。
もちろん、どちらにも使えるアイテムもあります◎
お部屋の大部分をカバーするのにおすすめの床材
ペットがあちこち駆け回っても安心なのは、やはりお部屋全体への施工です。
ペットだけでなく、家具から受ける床のダメージも軽減できて一石二鳥!
リーズナブルな価格帯が魅力のクッションフロアと、段差が生じずバリアフリーにも対応できる床用粘着シートをピックアップ!
クッションフロアは厚みや表面強度の異なる2パターンから選べます。
クッションフロア
クッションフロア(住宅用)
クッションフロアとは、丈夫で耐久性に優れたビニール製でクッション性のあるシート状の床材です。
水拭きができ、お手入れカンタン。ハサミでカットできるほどやわらかく、リーズナブルな価格帯でで広い面積の施工におすすめです。
通常サイズ(約180㎝巾)のクッションフロアは、一気に広い面積を施工したい時におすすめのサイズ。
通常のサイズを半分にカットした約90㎝巾のハーフサイズは、ミミ部分を切り落としてあるので突きつけで簡単に施工でき、トイレなどの省スペースにもおすすめです。
木目やコンクリート、タイルなど柄デザインが豊富なので、お部屋の雰囲気に合った一枚が見つけやすいのもメリット!
滑りにくくペットの足腰への負担を軽減するクッション素材ですが、とがったネコの爪などで表面が傷つきやすく、部分的な交換がしにくいというデメリットもあります。
クッションフロア(ハードタイプ・土足OK)
クッションフロアには、住宅用に比べ厚みや強度がアップしたハードタイプもあります。
住宅用のクッションフロアと比べ、価格が高くデザイン数は少し減りますが、キズに強く表面強度は格段に上がります。
爪がするどく活発なペット、大型のペットがいるお宅にもおすすめです。土足対応なので玄関での使用もOK。
住宅用クッションフロアと同様、滑りにくいクッション素材でペットの足腰への負担も軽減します。
住宅用と同様、約180㎝巾の通常サイズと、約90㎝巾のハーフサイズから選べます。
※サイズが一回りワイドなチクチクしないクッションフロアも含まれています。
しっかり貼れる リアルな木目の床用粘着シート
シールタイプでお手軽施工!木の節や年輪がリアルに再現されたデザインが魅力、滑りにくく、お手入れも簡単なフロアシートです。
とても薄い素材なので全面に施工しても床に段差が生じず、床暖房にも対応できるのがメリット!
しっかり貼れるタイプではがす際に下地を傷める可能性があるため、賃貸住宅での使用はお控えください。
お部屋の一部だけ!「部分敷き」におすすめの床材
床全体を変えるのはちょっと難しい、部分的にカバーできたらいい、という方におすすめしたいのが、ペットの水飲みスペース、トイレやゲージ周りなど、特に汚れやすい場所のみに敷く「部分敷き」。
拭いてお掃除できるラグマットや粘着シートなど、大きさや厚みもさまざまです!
拭けるラグマット
ビニール素材で汚れてもサッと水拭きできるラグマットです。
約90cm巾で、約60cm〜270cmまで4サイズ展開。
ハサミやカッターで好きな形にカットすることもできるので、スペースや用途に合わせてアレンジできます。
ペットのゲージ周りやトイレ、ご飯スペースにも最適!
洗える吸着タイルカーペット
※写真の商品はこちら(スノー) >>
※写真の商品はこちら(マリン) >>
ペットが歩きやすい素材として優秀な毛足の短いカーペット。吸着タイプなのでズレず、汚れた部分だけ水洗いできるのがうれしい!こちらの商品は「防汚加工」がほどこしてあり、水をこぼしても染み込みにくくお手入れカンタンです。消臭効果もあるので、トイレやゲージ周りの部分敷きにもおすすめです。
貼ってはがせる床リメイクシート Hatte me Floor(ハッテミーフロア)
壁紙屋本舗オリジナルの床用リメイクシートです。シールタイプで施工もカンタン、裏面がドット状の粘着なので空気抜けしやすく貼りやすい!
タイル柄を中心にカラフルなデザインも多く、お部屋の一部に貼るだけで空間をパッと明るくしてくれます。
もちろん、全面施工にも◎
貼ってはがせる正方形の傷防止シート Hatte me! Square Hard(ハッテミースクエアハード)
壁にも床にも使える、貼ってはがせる粘着シートです。
コンパクトな42cm角の正方形で省スペースにも施工しやすく、DIY初心者にもおすすめ。
表面は水をはじくビニール素材となっており、ペットのごはんスペースや水はねの気になる場所などへの部分貼りに最適です。土足OKなので玄関にも使えます。
まとめ
「ペットとのより快適な暮らしのために」というテーマでいろいろな床材をご紹介してきました。
一緒に暮らすペットの種類や大きさ、持ち家か賃貸かによっても、ご希望が異なると思います。
関連記事で床材の特徴や施工方法などをご紹介していますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
もう1点、ペットにやさしい床材についてお伝えしたいことがあります。
実は、ペットにやさしい床材は、子どもやお年寄りのいるご家庭にもおすすめできる特徴がそろっています。
ペットも含め、一緒に暮らす家族の構成や年齢は時間の経過とともに変化していきますが、ちょっとした内装の工夫で、住み心地のよい空間を維持することができます。
大好きなペットとの暮らしをもっと快適なものにするために、皆さんの暮らしに最適な床材が見つかれば何よりです。
壁紙専門店「壁紙屋本舗」webコンテンツ担当。
2018年中途入社。インテリアコーディネーター資格保有。
好きなインテリアスタイルは、エクレクティック。好きなものに埋もれたい。
飼うならツンデレな猫派。