インテリア、と一口に言っても様々なスタイルがあります。
モダン、ナチュラル、ビンテージ、レトロ、ジャパニーズ、北欧、ミッドセンチュリー、インダストリアルetc…さらには男前○○、塩系、ボタニカルにラスティックなどなど千差万別、ありとあらゆるインテリアスタイルが溢れています。
こんなインテリアにしたいな~と思い立ち、模様替えをしたもののなんだか決まらない・・・なんて経験はありませんか?
インテリアを決める上で重要なポイントは床の色。家具選びは床の色と合わせて、なんてよく目にしますよね。
ですが、そもそも床自体が作りたいインテリアに合わなかったら・・・困りますよね。特に賃貸などは床の色が選べませんし、一から建てたお家も、年数が経てば飽きが来たり、経年劣化で昔の輝きも失ってしまいます。
しかしフローリングやタイルを張替えるのは一苦労。リフォーム費用もかさみます。そんな問題を解決できるのが、シートタイプの床材 クッションフロアです。
今回は、クッションフロアとはそもそもどんなものなのか、に迫りたいと思います。
DIYやセルフリフォームが大きく取り上げられている今、クッションフロア・クッションシートの存在をなんとなくご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。
扱いやすいクッションフロアの特性をより知って、理想のお部屋作りを目指しましょう。
さらに、インテリアスタイル別におすすめのクッションフロアや、実際に施工いただいた事例をbefore/afterを交えてご紹介致します。
目次
クッションフロアとは
クッションフロアとは、ビニール製でクッション性のあるシート状の床材で、 クッションシートともよばれます。裏打ち材に不織布やビニール層があり、中間に発泡層、表面に透明ビニールなどを加熱処理したものです。凹凸をつけて木目や石目などを表現し、美しい仕上がりになっています。
さらにクッションフロアは、シートタイプの床材の中では比較的安価でチャレンジしやすい床材です。タイル系の床材やフローリングなどと違い、シートタイプで目地が少ないため汚れが拭き取りやすく、洗面所やトイレなど水のかかる場所にもオススメです。
また、フローリングのつるっとした表面に比べ、素材に合わせたリアルな凹凸加工が施されたものもあり、表面が滑りにくくクッション性も若干あるのでペットのいるお家にも好評です。
クッションフロア 巾別メリット/デメリット
182cm~200cm巾のメリット/デメリット
日本では、クッションフロアの約182cm巾が一般的です。壁紙同様、日本の建築仕様(主に畳サイズ)に合わせた規格で作られたためです。
最近はメーターモジュールに合わせた200cm巾のクッションフロアも増えてきました。
△ メリット △
幅が広いので、広い面に対して施工がスピーディーに行え、効率的です。デザインの種類も豊富で、厚みも選べ、土足対応や遮音、消臭など特殊機能も多く充実しています。
▼ デメリット ▼
メリットでもありデメリットでもあるのが巾のサイズです。長物扱いの為、送料がお高め。そして巾の広いクッションフロアを敷く際には、サイズを測ってカットする際など施工場所を大きく確保しなければなりません。
また、床で使用される商品の為、シートタイプといえど少なからず重さがあります。182cm×長さ分の重さとなればズラしたり裏返したりするのも一苦労です。なによりも、トイレや玄関などちょっとした場所に敷く時は無駄が多く出てしまいます。
△メリット△
・広い面積に敷く場合効率的に施工ができる
・デザインや機能(遮音、消臭、土足対応など)が充実
・厚みが選べる
▼デメリット▼
・送料が高め
・巾が長すぎて持ちにくい/敷きづらい
・広い施工場所が必要
・重い
・狭い場所に施工する場合は無駄が多く出てしまう
・つなぎ目のミミカットが必要
90cm巾のメリット/デメリット
クッションフロアが普及し、自分で敷き替えたいけれど送料や場所の確保を考えるとなかなか挑めないというご意見を元につくられた90cm巾サイズ。時代やニーズに合わせたNEWサイズのクッションシートです。
△メリット△
女性の肩幅より少し広めな横幅サイズは持ち運びしやすく、重さも軽減。場所もとらず自分のペースで施工が進められます。
トイレや脱衣所、キッチンといったスペースが狭く床が汚れやすい場所も90cmサイズのクッションシートなら約1巾で無駄なく施工できます。
ミミがないので、2巾以上敷く際に生じる継ぎ目カットが不要。突きつけで施工時間も短縮できます。なによりも送料が通常サイズの約半分!
▼デメリット▼
広い場所に敷く際、多くの巾が必要となるので、その分継ぎ目も多くなってしまいます。幅広のクッションフロアに比べ、デザインや厚みなどバリエーションに限りがあります。
△メリット△
・持ち運びしやすいサイズ感
・施工場所を取らない
・狭いスペースも無駄なく敷ける
・ジョイントカット不要/突き合わせで敷ける
・送料がお得
▼デメリット▼
・広い面では継ぎ目が多くなる
・バリエーションに限りがある
住宅用と店舗用(ハードタイプ)クッションフロアの違い
クッションフロア(クッションシート)には、大きく分けて2種類のタイプがあります。
巾のみならず、厚みや機能、バリエーションといった違いがあるので、用途に合ったタイプを選んでいきましょう。
「住宅用クッションフロア」とは
基本規格は厚み1.8mm、巾182cm。
一般住宅やマンション・アパートの廊下部分や水回りによく使用されています。
前述(クッションフロアとは)の通り、裏打ち材つまり土台はビニール層または不織布で出来ており、中間に発泡層、表面に透明ビニールなどを加熱処理したものです。抗菌、防カビなど安心して暮らせる表面加工が施されたものが多くあり、デザインや柄、カラーなどバリエーションも豊富で、多様なインテリアスタイルに合わせる事が出来ます。
「店舗用(ハードタイプ)クッションフロア」とは
基本規格は厚み2mm~2.5mm、巾約182cm~200cm。
基材は住宅用クッションフロアと同様で、住宅用クッションフロアより厚みがあり、表面強化加工が施されているものが多い為、室内はもちろん住宅の玄関など土足部分にも使用できます。
また、厚みがあるので住宅用では拾ってしまう凹凸のある床をカバーしやすく、さらに衝撃吸収効果も。表面強化により傷が付き難いといった点から、ペットを飼われているご家庭にも人気です。
デザイン性が高く、住宅用に比べ高級感のあるアイテムが多く、店舗スペースにも使用されています。
クッションフロアの施工方法
シート状のクッションフロアは敷き方のバリエーションも豊富です。
接着剤での施工はもちろん、原状回復必須の賃貸物件には両面テープ施工、さらにはふせんのように貼って敷く方法も。
最近はフローリングやタイルも「置くだけタイプ」が増えてきていますが、目隙や突き上げの可能性によりまだまだ接着剤での固定が主流。
その点、クッションフロアは接着剤を使用しなくても敷けるので、扱いやすく施工しやすい商品です。
それではさっそく施工方法をご紹介!
クッションフロアの貼り方 ~しっかり接着編~
床材用接着剤を使用した、しっかり貼る施工方法です。クッションフロア全面を接着剤で下地に貼り付けるので、浮きやズレが生じません。
クッションフロアの貼り方 〜はがせる位置調整両面テープ編〜
位置調整が出来る、革新的な両面テープを使った施工方法です。賃貸住宅や、ちょっとした場所を張替えたい時におすすめの施工方法。
クッションフロアの貼り方 〜 ふせんのように貼る編〜
クッションフロアの裏面をまるで”ふせん”のように貼ってはがせる粘着面に変えてしまう「床ハルクン」を使った施工方法です。両面テープでは心元ない、接着剤のようにガッチリ貼りたくないという方におすすめの施工方法。
ハーフサイズ(90cm巾) クッションフロア 施工方法
ハーフサイズ(巾90cm)クッションフロアは壁紙屋本舗オリジナル商品です。
施工方法に加え、ハーフサイズクッションフロアのポイントをさらに深く解説。
クッションフロアの必要な量を計算しよう
基本的にクッションフロアはcm単位で販売されています。タイルなどケース販売が多いものですと、どうしてもロスが出がち。
その点クッションフロアは敷きたい部分の必要量さえ出せば、無駄なく床を張替えられて経済的です。計算方法をチェックして、お好みの床張替えにチャレンジしよう!
インテリアスタイル別おすすめクッションフロア
インテリアにはテイスト・ジャンル・スタイルと様々なバリエーションが存在しています。古代からはじまり、現代にいたるまで時代のニーズや国、地域、環境などによって移り変わってきました。
深く掘り下げたいところですが、記事では書ききれないほど多様なインテリアが存在するので、今回は現代の色褪せない人気ジャンルに沿っておすすめのクッションフロアをご紹介!
モダンスタイル
シンプルで無駄のないモダンスタイルの部屋に仕上げるには、全体のカラートーンを合わせていくのがポイント。
ホワイトやグレー、ブラック、ダークブラウンなど色味を抑えてコーディネートすればグっと洗練されたお部屋に。
おすすめクッションフロア
ホワイト系のおすすめ
SE-5016(シャープな印象のホワイトウッド)
グレー系のおすすめ
SHM-11087(スムースな表情が特徴のモルタル柄 シャビーグレー/約90cm巾ハーフサイズ)
ダークブラウン系のおすすめ
SHM-10049(落ち着いたカラーが上質な雰囲気を演出)
ナチュラルスタイル
ナチュラルスタイルといえば、自然の暖かみ、居心地の良さ、素朴な素材感などが代表的ですね。淡いカラートーンを中心に、木目柄や素焼きのタイル柄など、自然を彷彿とさせるクッションフロアを取り入れましょう。
おすすめクッションフロア
ナチュラルさにアクセントを取り入れたい方におすすめ
SHM-10041(ナチュラルカラーのヘリンボーン柄/約90cm巾ハーフサイズ)
テラコッタ柄で南欧テイストに
FY-CF0002(家具に合わせやすいやや明るめなテラコッタ/182cm巾)
ナチュラルで清潔感のある空間を演出できる白木目
SCF-3513(ホワイトのチョークドオーク/90cm巾ハーフサイズ)
ビンテージスタイル
モダンスタイルとは対照的なビンテージスタイル。無骨さの中に暖かみも持ち合わせた、味とこだわりが漂うお部屋。
ウッド×アイアン、ウッド×コンクリートなど異なる素材をMIXして生み出される味わい深い空間に憧れる方も多いのではないでしょうか。
おすすめクッションフロア
ビンテージはもちろんカフェ風スタイルにもおすすめ
SCM-11236(カフェスタイルにおすすめ板巾狭めのアンティークメイプル/ハードタイプ)
クールビンテージにおすすめ
SCM-11260(ひび割れがリアルなダークカラーのコンクリート/ハードタイプ)
ヨーロピアンビンテージにおすすめ
パーケット柄 ダークオーク(伝統的な寄木細工を模したデザイン/90cm巾ハーフサイズ)
モノトーンスタイル
白と黒で統一されたモノトーンスタイル。シンプルでシック、だけではなくポップだったりナチュラルさもあったりと組み合わせによって様々な楽しみ方ができるスタイルです。多様なモノトーンスタイルを楽しめるおすすめクッションフロアをご紹介。
おすすめクッションフロア
ナチュラルなモノトーンにおすすめ
SHM-1116(モノトーンの6角形タイルはシンプルでおしゃれな雰囲気に/ハーフサイズ90cm巾)
ポップなモノトーンにおすすめ
SCF-9551(定番・人気のチェッカー柄/ハーフサイズ90cm巾)
SE-5125(黒いダイヤ柄がアクセントの小さめタイル。)
みんなのリフォーム事例
お客様から壁紙屋本舗によせられたリフォーム事例をご紹介!
今回はクッションフロア施工をメインにPick up!
Hanagobo様 のセルフリフォームレポート
Before①
After①
Before②
After②
Before③
After③
使用したクッションフロア
・店舗用クッションフロア チョークドオーク SCF-3514(※取り扱い終了)
その他使用アイテム
・レンガ調の壁紙 SFE-1231(※取り扱い終了)
・白い壁紙 SSLP-313(※取り扱い終了)
・白いペンキ イマジンホワイトペイント
使用したイマジンペイントは、他の方のコメント通り、臭いがほぼ無く、手についても水で落とせるので初心者でも簡単に扱えました。
天井ペンキ塗りは、思ったよりも順調に進みましたが、和室壁のペンキ塗りに手こずりました。
剥がれ落ちてはこないものの、ブツブツの茶色の壁紙です。今思えば下地を塗れば良かったのです。
直接塗り始めてしまったので、結局4度塗りするはめになりました。
木部も同じで、ヤニが浮き出て来て、何度塗ったかわかりません。
下地の大切さを学びました。反省。
人生初めての壁紙は、国産の糊付きグレーのレンガ柄でした。予想以上に模様合わせが難しかったです!
無地柄にしておけば良かったと後悔しましたが、途中からは、横のラインだけ合わせるようにして、
あまり気にせず作業を進め、最終的には、上から白ペンキを重ね塗りしたので柄は気にならなくなりました。
あと、最後にジョイントコークをすることで、見た目がとても美しくなることを覚えたので、随分助かりました。
CFは、土足OKのハードタイプだったので、厚くて重なり部分のカットが大変でした^^
結局あきらめてそのまま二重にしてありますが、アースコーキングでなんとなくごまかしてあります。
初セルフリフォームは、いろいろと手こずりましたが、下手でも良い思い出になりました!楽しかったです。
施工に要した時間
1か月半
本舗に一言
私に新しい世界を教えてくれてありがとう!という気持ちです。
数年前に、全人類職人化計画のページを知り、施工方法などをビデオでよく見ていましたが、自分には出来ないと思ってました。
今回やってみて古い家でも充分きれいになることがわかって、しかも自分で出来るなんて人生の幅が広がりました!
Y Y 様 のセルフリフォームレポート
Before
After
使用したクッションフロア
ハーフサイズ クッションシート SHM-11140
キッチンの床を犬猫のためにリフォームしました!
saisai様 のセルフリフォームレポート
Before
After
使用したクッションフロア
住宅用クッションフロア モロッコタイル SCF-9472(※取り扱い終了)
思っていたよりカッターで切りやすく、キレイに施工することが出来ました。 元々白のタイルの床で掃除してもすぐに汚れてしまうのが苦痛でクッションフロアをひきました。 汚れも目立たなく玄関が明るくなったので満足しています。
施工に要した時間
一時間半
本舗に一言
商品のセンスがいいのでホームページを見るだけでも楽しいです。
クッションフロアは目地が浅いので、タイルに比べお掃除がラクなのが高ポイント!
筆者kukiのセルフリポート!
昨年の秋に引越しをした際、念願のクッションフロアデビューを果たしました。
ネコ持ちの賃貸住まいの為、床全面張りを決意。182cm巾で施工してみました!
Before
まずはビフォー。
元はよくみかけるチェリーウッドなフローリング。
かっこいいアンティークやビンテージ系のお部屋にしたかったので、パーケット柄を選びました。
賃貸なのでマスキングテープ+両面テープで下準備。我が家の暴れん坊の足跡、発見しました。
182cm巾のクッションフロアをワンルームの部屋に転がすと中々の存在感。
家具などすでにある場合は、90cm巾のハーフサイズクッションフロアのほうが敷きやすいかと!
仮敷きして必要な長さにカット。
も~~!仮敷きだけでも素敵感出てる~~~~!!
敷き方の詳細はクッションフロアの施工方法をチェック!
After
なんやかんやと格闘し、完成したのがこちらッ
デデーン!
使用したクッションフロア
住宅用クッションフロア ナチュラルウッド SE-5052
カットは簡単にカッターやハサミで出来ました。今回全面で12mほど使用しましたが、持ちなれているとはいえやっぱり重たかった・・・。
おおざっぱな性格なので目地部分ちょーっと失敗してしまいましたが、出来上がりをみればそれも愛すべきポイントに(笑)
ネコの爪の傷もカバーできるし、なによりも家に帰るたび「ええやん・・・!」と呟きがでてしまいますね!
施工に要した時間
部屋:半日 キッチン+玄関回り:少しずつ進めたので3日程度
クッションフロアまとめ
クッションフロアとは、ビニール素材のシート状床材。比較的安価で扱いやすいので、初めてのセルフリフォームにおすすめのアイテムです。
床を変えて理想のインテリアスタイルに近づけるのはもちろん、既存の床の傷・汚れ防止にも使えるクッションフロア。
デザイン豊富なのでモダン・ナチュラル・ビンテージにアンティーク、インダストリアルなど、お好みのスタイルに合う柄がきっとみつかるはず。
クッションフロアのメリット・デメリット含め巾や機能、厚みなど用途に合わせて選び、お部屋のインテリアをもっと楽しみましょう!
同じお部屋とは想像つかないくらい素晴らしい出来栄え。初めてのセルフリフォームというのがまた驚きです!この変わり映えをみると、私もセルフリフォームがんばるぞーいッという気持ちになります!