「壁紙を貼ろう」と一念発起したら、壁紙を貼るために必要な道具をそろえることになります。
壁紙と道具がセットになった商品もありますが、コレ実際全部いる?と疑問に思う人もいるかもしれません。
必要な道具をきっちりそろえて本格的に取り組みたい場合もあれば、必要最低限の道具で済ませたいという場合もあるでしょう。
壁紙の施工道具は、壁紙の種類によっておすすめのアイテムが微妙に異なります。
今回は壁紙施工の道具について、なくてはならないマストアイテムから、入手しておくとワンランク上の仕上がりを目指せるアイテムまでご紹介していきたいと思います。
目次
本格的な道具をそろえて施工したいあなたへ|おすすめ7点
それぞれの役目に特化した道具を使った方が、仕上がりはワンランク上になります。
プロの現場でも使われている道具のラインナップをご紹介。
壁紙屋本舗オリジナル・壁紙施工道具7点セット
取っ手や形状など使いやすさにこだわった、壁紙屋本舗オリジナルの本格的な道具7点セット。
このセットを持っていれば壁紙の施工はほぼ完璧です。
※画像の仕様と一部異なる場合がございます。
それでは、各道具の役割についてご説明していきましょう!
それぞれ単品でも販売していますので、すでに持っている道具がある場合や「コレだけ欲しい」という場合にご利用していただけます。
撫でハケ
壁紙の中央から外へ向かって空気を抜くように撫でるとコシのあるしっかりとした毛束がやさしく空気を押し出してくれます。
※画像の仕様と一部異なる場合がございます。
地ベラ
余分な壁紙を切り落とすときのカッターガイドとして使用します。
壁紙屋本舗で販売する地ベラは取っ手を無くし握りやすい形状で、しっかりと角に押し当てられます。
刃の部分はステンレスで頑丈、厚みが薄く巾木の縁などにも沿わせやすいのでカットの微妙なラインにもこだわることができます。
一見すると左右対称に見える地ベラですが、上図のように刃の角度によって向きがあります。
とがっている方の刃は壁面の角に合わせやすく、角丸の刃は進行方向に滑りやすくなっています。
ジョイントローラー
ジョイント(壁紙を2巾以上施工する際の継ぎ目)をいかに目立たせずに仕上げられるかは壁紙施工において重要なポイント。
ジョイント部分はまず手や撫でハケを使って抑えますが、さらにジョイントローラーで圧着することで驚くほど継ぎ目が目立たなくなります。
ローラーで圧着した部分ののりの層を薄くすることで、そこから早く乾燥させるという役割もあります。均一に圧力をかけることができ、壁紙の表面も傷つけません。
完成度にこだわる人はぜひ持っておきたいアイテム!
竹べら
写真でいうと右側、カーブの緩やかな方を角に沿わせて使用します。先端の形状にこだわった竹べらを使うとしっかりとキレイにクセづけできます。
特に破れやすい国産壁紙(紙素材)を施工する際におすすめ。
※画像の仕様と一部異なる場合がございます。
カッター
カッターの切れ味は壁紙施工の仕上がりを左右する要です。
皆さんが普段目にする一般的なカッターのサイズは巾2cm×長さ15cm程度で、壁紙の施工にはこの普通サイズのカッターが最適。
カッターの刃を少し長めに出すと壁紙を切りやすくなりますよ。
カッター替刃(10枚入り)
カッターを使用する際、さびついたり折り線のなくなった短い刃は取り替えて挑みましょう。施工中もこまめに刃を折って、切れ味を保ちます。
カッターの刃なんて折ったことない!という方。
カッターのお尻には「刃を折る道具」が付いている場合が多いので、それを利用するのも一つ。
折り線が少し出るくらいのところまで刃を出し、カッターごと裏を向け地ベラや定規など硬いものに押し当てて少し力を加えるとポキっと折れます。
はじめは少し怖いかもしれませんが、コツさえつかめば大丈夫。
「壁紙を一列切るごとに刃を折りましょう」と推奨するほど切れ味が重要なので、ある程度の面積を施工する場合は替刃を準備しておくことをおすすめします。
※こちらの単品販売は10枚入りですが、道具7点セットに含まれるのは2枚となります。
スポンジ
もちろんご自宅にあるスポンジでもOK◎
※商品は圧縮した状態でお届けいたします。
※デザインが変わる場合がございます。
最低限の道具で済ませたいあなたへ|おすすめ2点
必要に応じた施工道具をそろえることをお勧めしていますが、「とにかく必要最低限の道具だけ欲しい」という方へおすすめの道具2点です。
スムーサー
プラスチック製の道具で、壁紙を貼る際の圧着、角のクセづけ、余分を切り落とす時のカッターガイド・・・つまりこの1点で、地ベラ・撫でハケ・竹べら・ジョイントローラーの役割がカバーできる優れものです。
リーズナブルな価格も、うれしいポイント。
- 特にシール壁紙や粘着シート、輸入壁紙(フリース素材)の施工におすすめです。
- 破れやすい国産壁紙や紙製の輸入壁紙へ使用する際は力加減に注意してください。
- スムーサーは地ベラに比べ厚みがあるため、カッターガイドとして利用する際はピンポイントのラインが狙いにくくなります。
カッター
ある程度の面積を施工する場合は替刃とセットでそろえましょう。
自分で壁紙にのりを塗るあなたへ|おすすめ2点
ローラーハケ
施工中、壁紙の端に少しだけのりを追加したいような場合には、ハケがあると便利です。
貼ってはがせる粉のり・ポテグルやその他壁紙用のり等に使用した場合は水できれいに洗うことができますが、のりが乾燥するまで置いておくと落ちにくくなる可能性があります。
ローラー部分だけ交換することも可能です。
交換用ローラーはこちら>>
ローラーバケット(ネット・内容器付き)
もちろん、のりを入れる容器は何でも構いません。ただしローラーの巾が底まで入るサイズかどうか要チェック。
付属のネットは、ローラーに付き過ぎたのりを適度に落とすことができ重宝します。
おすすめ道具 & 道具セットいろいろ
冒頭で道具7点セットをご紹介しましたが、その他のあると便利な道具や状況に応じて選べる道具セットをご用意しています。
国産壁紙のジョイントカットに|軽量木製定規 ぴたまる
国産壁紙の施工で、隣合う壁紙の端を少し重ねて切る「ジョイントカット」。7点セットでご紹介した地ベラや家にあるプラスチック定規などをガイドにしても行えますが、切っている途中に直線のラインがずれてしまうなど、初心者がつまづきやすい工程の1つです。
この「ぴたまる」は、定規全体で壁紙を押さえるので安定してカットすることができ、端が直角になっているので切り始めの垂直合わせも簡単です。ジョイントカットの仕上がりは完成度を左右する重要なポイント。持っておいて損は無いアイテムです。
シール壁紙などの施工に|壁紙かんたん道具3点セット
先にご紹介した最低限必要なおすすめ道具2点にジョイントローラーがついたお手軽なセットです。
ちょっとした壁紙の施工なら、これだけあれば大丈夫!
※セットに含まれるジョイントローラーは単品販売のものとは異なります。
輸入壁紙の施工道具11点「ポテグル粉のり」セット
輸入壁紙の施工に必要なものを網羅したセット。
壁紙施工道具7点セットからカッター替刃を抜いた6点に、のりを塗るための5点(貼ってはがせる粉のり・ポテグル、ローラーハケ、ハケ、バケット、バケットネット)が加わった11点セットです。
ポテグルはフリース(不織布)素材の輸入壁紙におすすめ、賃貸の方でも貼ってはがせる人気の”のり”です。
輸入壁紙の施工道具という名前が付いていますが、ポテグルは輸入壁紙にも国産壁紙にも使用することができます。国産壁紙に使用した場合は剥がす際に裏紙が残りますが、水を吹きかけ紙をふやかすと剥がすことができます。
※カッターの替刃、バケットの内容器は含まれませんのでご注意ください。
※画像の仕様と一部異なる場合がございます。
輸入壁紙の施工道具11点「強力のり」セット
壁紙をしっかりと貼りたい場合に必要な道具を網羅したセット。
壁紙施工道具7点セットからカッター替刃を抜いた6点に、のりを塗るために必要な5点(強力タイプカベ紙用のり、ローラーハケ、ハケ、バケット、バケットネット)が加わった11点セットです。
強力タイプカベ紙用のりは輸入壁紙にも国産壁紙にも使用することができ、特に紙製の壁紙におすすめです。(原状回復はできません)
※カッターの替刃、バケットの内容器は含まれませんのでご注意ください。
※画像の仕様と一部異なる場合がございます。
マタハルくんの道具セット
フリース(不織布)壁紙の裏に塗って乾かすだけで、フセンのように貼ってはがしてまた貼れるようになるマタハルくんと施工に必要な道具のセットです。
※セットに含まれるジョイントローラーは単品販売のものとは異なります。
オマケ|その他あると便利な自宅グッズと必需品
壁紙専用の特別な道具ではありませんが、通常自宅にあるアイテムのなかで施工の際「あると便利なグッズ」もしくはある意味「必需品」と言えるアイテムをご紹介します!
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メジャー
壁や壁紙の長さを測る必須アイテム。金属製のものが圧倒的に便利。 -
鉛筆
サイズを測って印を付けるときに必要。 -
はさみ
大まかなカットに役立ちます。 -
定規
あると便利なのは30㎝以上の長めのタイプ。地ベラの代わりにカッターガイドとしても利用できます。 -
脚立 / 椅子
普通に立って天井まで届く人はなかなかいませんよね。高い場所の施工に絶対必要です。 -
洗面器 / バケツ
のりを使って壁紙を貼る時にはあると便利。スポンジ用の水を入れておきます。その場ですぐ洗ってスポンジや道具をキレイに保ちましょう。 -
5円玉と糸 / 水平器
壁紙をまっすぐ貼るために。糸の先に5円玉をくくりつけて垂らすと垂直なラインが取れます。赤外線の水平器なんてあると最高!壁紙屋本舗のスタジオでは赤外線タイプを多用しています。 -
ドライバー
コンセントなど壁の障害物がある際に必要。カバーを外して施工します。
壁紙の施工方法は下記の関連記事で詳しくご紹介しているので、貼りたい種類の壁紙に合わせチェックしてみてくださいね。
あなたの壁紙施工がスムーズにスタートすることを願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。