国産壁紙をのりで貼ろうとするとある程度壁紙を広げるスペースが必要。
ですが、位置調整両面テープを使えば、賃貸でも嬉しい現状復帰ができ、貼る時のスペースはそこまで確保しなくてもいいのが特徴。少し前までは両面テープで貼る時は、一度貼ったら修正できない!ということもありましたが、位置調整両面テープを使えば仮止めであれば、何度でも修正可能です!
紙素材で、さらに接着面がのりで貼るより少ない両面テープでの施工は、雨の日など湿気の多い日での施工がおすすめです。
それではポイントをおさえつつ貼り方を見ていきましょう。
貼り方
貼る前の準備
用意するもの
外せるものを外す
- コンセント・スイッチのプレートは外しておきます。
- カバープレートを外すと、受け側のプレートが出てきますので、ドライバーでネジをまわして取り外します。
- これでOK。その他、カーテンレールやフックなど外せるものは外しておきます。
壁紙を切る
- メジャーで床から天井までの高さを測り、メモしておきます。
- 1枚目は天井高+10cmの長さにカットします。
- 2枚目以降は隣り合う壁紙の柄を合わせて天井高+10cmの長さにカットします。(1リピート分くらいミミを切ると柄が合わせやすいです。)
- 壁紙の両サイドにあるミミをまっすぐに定規で切り落とします。隣り合う柄の重なりが2〜3mm程度残る様にカットします。
- 貼る順番と天地が分かるようにメモしておきます。
POINT. 雨の日、もしくは加湿器などでお部屋の湿度を高くし、紙が伸びた状態で施工すると綺麗に貼れます。施工を始める1時間ほど前に施工するお部屋に広げ、湿度に慣らしておきましょう。
壁に両面テープを貼る
- 壁の4辺にテープを貼ります。
- 壁紙の幅に合わせて継ぎ目にまっすぐ縦に貼ります。
- 50cm間隔くらいでハシゴ状になるよう横にテープを貼ります。
- 障害物がある場合は、その周りにもテープを貼ります。
- スムーサーを使ってテープを壁に圧着します。
1枚目を貼る
- 両面テープの剥離紙をはがします。(上下のテープは1枚目の壁紙の幅分だけはがします。)
- 壁紙を広げて持ち上げます。
- 上に5cmほど余分を作り、左端を仮止めして貼り始め、右側の端がテープの真ん中にくるようにまずは右側の縦ラインを貼っていきます。
- 右側のラインが決まったら、左側を持ち上げ、壁紙を少し引っ張りながら真ん中あたりを右から左に、手でなでつけて、しわを伸ばして貼りつけます。
- 次は真ん中から斜め上に貼っていきます。
- 続いて真ん中から斜め下に、手でなでてしわをだいたい伸ばします。
余分をカット
余分に折り目を付ける
- 指先で隅をなでて、壁紙を入隅に送り込みます。
- 竹べらを使い、まずは右端のタテの隅から壁紙に折り目を付けます。
- 次に壁紙上下に折り目をつけます。角は二つ折りにするのがポイントです。
地ベラをあてて余分をカット
- 地ベラを角にしっかりあてて、カッターで上下の余分からカット。角は2枚重ねで切ります。切り始めたら、カッターを壁から離さずにスライドさせながら切って下さい。
- 次に右端のタテの余分も同様にカットします。
POINT:地ベラをあてる向きがちゃんとあります。刃がとがった方を角に入れ、丸くなっている方を切り進める方向に向けてください。
2枚目以降を貼る
- 両面テープの剥離紙をはがします。
- 2枚目以降は、隣の壁紙と少し重なるように貼ります。
- 継ぎ目が貼れたら、右側を持ち上げ、壁紙を少し引っ張りながら真ん中あたりを左から右に、手でなでつけて、しわを伸ばして貼りつけます。
- 次は真ん中から斜め上に貼っていきます。
- 続いて真ん中から斜め下に、手でなでてしわをだいたい伸ばします。
余分をカット
- 1枚目と同様に、指先で隅をなでて、竹べらで折り目を付けます。
- 上下の余分をカットします。
最後の1枚を貼る
- 両面テープの剥離紙をはがします。
- 隣の壁紙に少し重なるように貼ります。
- 継ぎ目が貼れたら、右側を持ち上げ、引っ張りながら横→斜め上→斜め下の順に手で撫でつけて貼っていきます。
余分をカット
- 1枚目と同じように、右側の縦のラインと、上下の横のラインを竹べらでクセ付けします。
- くせ付けできたら、地ベラをあててカッターで上下→縦の順にカットします。
圧着する
- 最後に壁紙をスムーサーで圧着します。
POINT:継ぎ目の浮きが気になる場合はスティックのりなどで接着してください。
障害物まわり
- 障害物のまわりにも、しっかりとテープを貼ります。
- 丸い形のものは、外側から中心に向けて放射状に細かく切り込みを入れます。
- コンセントは赤線のように切り込みを入れます。
完成
スムーサーを使って壁紙を両面テープに圧着して完成です。
動画で両面テープの貼り方を見る
施工のご注意
壁紙・ふすまの施工は、雨の日がおすすめ
湿度の低い日に施工をするとよりシワができやすくなってしまいます。
雨の日、もしくは加湿器などでお部屋の湿度を上げて、その湿度に壁紙を慣らしてから施工すると綺麗に仕上がります。
シワの目立ちにくい柄物がおすすめ
テープ施工は壁との接着面が少ないので、どうしても「シワ」ができてしまいます。
施工する壁紙はシワの目立ちにくい柄物がおすすめです。