日本家屋に使われるふすまや障子には、部屋の間仕切りとしての役目があります。
和室や和風のインテリアにはなじみますが、インテリアを洋風にアレンジしたい場合、浮いた印象になってしまうことがあります。
そんなときにはまず、簡単に印象を変えることができる、ふすまや障子のDIYからチャレンジしてみるのがおすすめです。壁紙でふすまを張り替えることで、従来のイメージとは違うモダンな和室をつくることができます。
本記事では、ふすまに輸入壁紙を両面テープで施工する方法についてご紹介します。
輸入壁紙は、国産壁紙にはあまり見られない鮮やかな色や大胆なデザインが多いため、ふすまをおしゃれに変身させることができます。
※施工前に、ふすまの種類に合った施工方法をご確認ください。
準備するもの
ふすまに輸入壁紙を両面テープで貼るときには、下記のようなアイテムが必要になります。
ふすまに貼る輸入壁紙の必要量について
輸入壁紙の幅はおよそ50cm前後。1枚のふすまを施工するために、2巾ほどが必要です。
柄合わせが必要なデザインは「リピート」という柄の繰り返しの長さも考慮する必要があります。
壁紙の必要量を計算してみよう
ふすまに貼る壁紙の必要量の計算については、こちらの記事をご参照ください。
自動計算フォームもご利用いただけます。
ふすまに輸入壁紙を貼る手順を把握しよう
まずは、ふすまに輸入壁紙を貼る大まかな流れを説明します。
- ふすまを掃除する。
- 壁紙をふすまの大きさに合わせてカットする。
- ふすまに両面テープを貼る。
- マスキングテープで壁紙を仮止めする。
- 両面テープを剥がし、壁紙を貼っていく。
- 余分な壁紙をカットする。
- 壁紙の2巾目をカットして、マスキングテープで仮止めする。
- 継ぎ目に貼った両面テープを剥がしながら壁紙を貼っていく。
- 余分な壁紙をカットする。
※詳しい手順は、後ほど画像付きでご紹介します。
壁紙を貼る前にチェック!ふすまにはカビが発生しやすい?
ふすまの素材に使用される木材やふすま紙には、自然の調湿機能が備わっており、部屋の湿気を適切な状態で保ってくれます。
ただ、梅雨の時期や、冬場に加湿器を使用するなどして部屋の湿度が高まると、ふすまの調湿機能の許容範囲を超えてしまうことがあります。
こういった場合、ふすまにカビが発生しやすくなくなるため、壁紙を貼る前には必ずカビが発生していないかチェックすることが大切です。
施工の前に必ずふすまをお掃除しよう!
壁紙を貼る前に、ふすまにカビが発生していないかをチェックしましょう。
ふすまにカビの跡がある場合は、カビ止め剤の使用がおすすめです。 上記の2つを併せて使うとより効果的です。
また、壁紙を貼った後にカビが発生しないよう、ふすまの表面がほこりなどで汚れている場合は、必ずキレイに掃除した上で施工しましょう。
ふすまの施工に最適な環境は?
ふすまの施工は、晴れた日に行うと完成後にシワが生じる可能性があるため、雨の日、もしくは加湿器などでお部屋の湿度を高めて行うのがおすすめです。紙が伸びた状態で施工すると、美しく仕上げることができます。
施工の1時間ほど前に壁紙を広げ、部屋の湿度に慣らしておきましょう。
ふすまに輸入壁紙を両面テープで貼る方法
ふすまに両面テープを使って壁紙を貼る方法を詳しく見ていきましょう。
ここでは、輸入壁紙を貼る方法をご紹介します。
輸入壁紙は、1枚のふすまに対して2巾必要です。壁紙の継ぎ目の部分に合うよう両面テープを貼って施工します。
- ふすまの長さを測り、+10cmのサイズに壁紙をカットします。
- ふすまの縁(外枠)に沿うように壁紙用両面テープを貼ります。
四辺をぐるりと囲って貼った後、壁紙の継ぎ目に重なる縦のラインにも両面テープを貼ります。その他の部分も20cm程度の間隔を取り、四角を作るようなイメージで格子状に両面テープを貼り進めます。縦向きのテープと横向きのテープが重ならないように貼ってください。
- 両面テープはめくらず、まずはふすまに壁紙をかぶせて位置を決め、マスキングテープで仮止めしていきます。
- 輸入壁紙にはミミ(壁紙の余白部分)が無いので、ふすまの縁に壁紙の端を合わせます。上下に約5cmずつを余白出しておきましょう。
- ふすま縁に沿って貼り始めます。ふすま縁に沿った縦ラインのテープを少しずつ剥がしながら壁紙を貼っていきます。
- 継ぎ目以外の両面テープを少しずつ剥がして壁紙を貼ります。
- 貼れたら上下の余分をカットします。ふすまの本体を切ってしまわないように、カッターを寝かせて壁紙だけを切るようにしてください。
- ふすまに貼った壁紙と柄が合うように2巾目をカットしてマスキングテープで仮止めします。
- 継ぎ目のラインに貼った両面テープを剥がしながら貼りつけます。
- 残りの両面テープも少しずつ剥がして壁紙を貼り、余分をカットします。
ふすまに壁紙を貼るときにも活用できる「壁紙用両面テープ」の特徴
ふすまの施工にもおすすめの、きれいに貼れてはがせる 壁紙用両面テープの特徴とポイントについてご紹介します。
壁紙用両面テープは、壁紙だけではなくクッションフロアの施工など、内装材のDIYに幅広く活用できるテープです。
その大きな特徴は、軽く押さえると"微粘着"の状態で、しっかり押さえると"強粘着"になるという特殊構造。
しっかり押さえるまでは仮止め状態で貼り直しができ、位置を調整することができます。位置が決まれば、ローラーやスムーサーでしっかりと圧着して固定します。