カリテくらす|壁紙のレンタルが始まっています。

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「カリテくらす」新規会員登録受付停止のお知らせ

2022年10月18日(火)〜、サービス内容の見直しを検討するため、当面の間、新規会員登録の受付が停止されています。
既存のカリテくらす会員の方は引き続きサービスをご利用いただけますが、会員登録されていない方は新規会員登録及びサービスをご利用いただくことができませんので、予めご了承ください。
詳しくはこちら >>(※カリテくらす公式サイトへリンクします)

 
2021年の12月上旬、大阪府下にある一部地域のUR賃貸住宅を対象に、家具・家電のレンタルサービス「カリテくらす」がリリースされました。

家具や家電のレンタル事業自体はこれまでにもありましたが、対象アイテムの一つに「壁紙」が組み込まれ、業界に新たな風を吹き込んでいます。おそらく日本初となる、一般ユーザー向け「壁紙のレンタル」サービスです。

このサービスに採用されたのが、壁紙屋本舗オリジナルのパッチワーク壁紙Hattan(ハッタン)
賃貸住宅に利用する上で必要な「貼って剥がせる」特性に加え、水に浸すだけで貼れるという施工の手軽さが採用の決め手となりました。
さらに、レンタルアイテムに不可欠な繰り返し使用できるという持続性や、再生ペットボトルを利用したフリース(不織布)の素材など、地球に優しいHattanの特色が「身軽な生き方」や「持続可能な未来」を目指す「カリテくらす」のコンセプトにフィットしました。

壁紙をレンタルする、新たな暮らしの形についてご紹介します。

こちらの記事は、壁紙専門情報誌「WALLPAPER WORLD VOL.4」に掲載された「壁紙のレンタルが始まっています。/ p.100〜」をWEB版に再編したものです。
その他「WALLPAPER WORLD」記事の一部が WALLPAPER WORLD 公式サイト よりご覧いただけます。

 

 

「カリテくらす」とは?

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「カリテくらす」は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と日本総合住生活株式会社(JS)が、大阪府下にある6つのUR賃貸住宅を対象に開始した家具・家電のレンタルサービスです。

引越しに伴う家具・家電の新調や買い替え、廃棄にはまとまった費用がかかります。
こうした負担を軽減し「賃貸住宅でも、気軽に心地よい暮らしが実現できる」という新たなライフスタイルの価値を提案しています。


2022年10月18日(火)より、「カリテくらす」の新規会員登録受付が停止となります。
詳しくはこちら(※カリテくらす公式サイト) >>

 

不要になったら「捨てる」のではなく
必要とする人の輪で循環させる

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引越しを機に、家具や家電を買い替える人も多いでしょう。
たとえまだ十分に使える状態であっても、こうした中古製品は処分の対象になることがあります。
今でこそ、リユースショップや不用品の情報サイトなどを活用した「再使用」の動きが広がっていますが、ふと立ち止まって辺りを見渡すと、環境汚染や足りないゴミの埋立地、不法投棄など「買っては捨てる」を繰り返してきた弊害が山積みとなっていました。

近年レンタル事業サービスがより幅広い展開を見せるほか、サブスクリプションというサービス形態も世間に浸透し始めています。
若い世代を中心に「サブスク」という略語が定着しつつあり、SDGsやサスティナブルな社会づくりの意図を含み使用される場面をよく目にするようになりました。消費社会の在り方やモノとの付き合い方への見直しが徐々に、しかし着実に広がり始めています。

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「カリテくらす」で貸し出されるアイテムは新品だけでなく、利用された家具・家電に修理やクリーニング等を施したセカンドハンド品も含まれます。不要になった人の元から戻ってきたアイテムを、次に必要とする人の輪で循環させるというサービス。
「買っては捨てる」を繰り返さない、サスティナブルなシステムの構築を目指しています。
 

「UR賃貸住宅」と「カリテくらす」の魅力

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これまでにも原状回復不要のDIY物件や、ペットと暮らせるペット共生住宅、カーシェアリングなど、個性やライフスタイルの多様化に沿った暮らしを提案してきたUR賃貸住宅。

「カリテくらす」導入の背景の一つに、入居世帯構造の変化があったといいます。

「URといえばファミリー向け」というイメージが強い時代もありましたが、近年では実に全体の4割程、団地によっては8割もの入居者が単身世帯。学生や転勤族といった若い世代だけではなく、戸建てを手放して住み替えを検討する高齢者からの需要も増えているといいます。

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UR賃貸住宅の特徴として、敷金・礼金・仲介手数料に加え、更新手数料・保証人も不要という、入居のハードルが一般の賃貸物件に比べ格段に低い点が挙げられます。ただこうした初期費用が抑えられたとしても、家具・家電の新調や買い替えは大きな負担となります。

「カリテくらす」は利用料が低価格というだけでなく、契約の頭金が不要。配送・設置費も不要で、初期に集中しがちな住み替えによる出費の負担を大幅に軽減することができます。

 

「カリテくらす」のレンタルアイテム

暮らしのアイテムをまるごとレンタル!家電からインテリアまで

冷蔵庫や洗濯機などの家電製品やソファやベッドなどの大型家具、収納ケースやゴミ箱などの小型アイテム、カーテンやラグといったインテリアファブリックまで幅広くそろっています。

冷蔵庫

冷蔵庫

電子レンジ

電子レンジ

コードレス スティック式掃除機

コードレス スティック式掃除機

2P ソファ

2P ソファ

足付きマットレス

足付きマットレス

ラグ

ラグ

生活を彩るアイテムもレンタル可能!

壁紙やウォールアートのほか、フェイクグリーン専門店「いなざうるす屋」がこのレンタルサービスのためにオリジナルで製作したフェイクの観葉植物やドライフラワーなど「生活を彩るアイテム」を数多く取りそろえています。

壁紙

壁紙

フェイクグリーン

フェイクグリーン

ウォールアート

ウォールアート

生活必需品のようにないと不便という類のものではないですが、こうしたアイテムはインテリアに個性を生み出し、心や暮らしをより豊かなものにしてくれるでしょう。

 

リーズナブルな価格帯

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「カリテくらす」は同種のレンタルサービスと比較すると、リーズナブルな価格設定となっています。
1,000円以上の最低利用金額や6カ月の最短利用期間などの利用条件はありますが、例えば、大きさや種類により冷蔵庫は月額650円から、洗濯機は月額610円から借りることができます。

一人暮らしに必要な家具・家電がおおよそカバーされた「一人暮らし応援セット(13品目)」は月額4,820円と、セット利用も含め全てが懐に優しい価格です。

価格について

  • 記事内で紹介している「カリテくらす」のサービス内容や価格は2022年9月時点のものです。価格は全て税込表記となっています。

使用期間中、ずっとレンタル料金を払い続けることに不安を感じる人がいるかもしれませんが、低価格でレンタルできるだけでなく、故障などで使えなくなったときには同等のアイテムと交換してくれます。
いつまで使えるか、いつまで必要か分からないものを買って所有するより、経済的にも精神的にも身軽な選択といえるかもしれません。

配送や回収にかかる費用、家具の組み立てや設置費が無料、そしてアイテムが不要になった場合や不具合が生じた際も連絡一つで引き取りや交換、再設置をしてくれます。これは単身者だけでなく、高齢者にとっても大きなメリットがあるサービス。

「賃貸住宅でも、気軽に心地よい暮らしが実現できる」というコンセプトが、アイテム展開や価格設定に反映されています。
「モノの所有」に軸を置かない新たな観点が、今後私たちのライフスタイルを大きく変化させていくかもしれません。

 

壁紙を「カリテはる」文化が始まります

「カリテくらす」のサービス対象となっている住宅の一つに、大阪市大正区にある千島団地があります。
千島団地では10年近く前から「DIY賃貸」を推進しており、千島団地内に拠点を置く壁紙屋本舗LABを拠点に、暮らしを彩る一つのアイテムとして壁紙の魅力を発信してきました。

施工体験やモデルルームを通じて興味を持つ人が徐々に増えつつあるものの、初期の費用負担が一つのハードルになっている様子が否めませんでした。
壁紙のレンタルは、UR賃貸住宅にとっても壁紙業界にとっても、ある種冒険のような新たな試みです。

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レンタル壁紙「貼って剥がせる Hattan(ハッタン)」

水だけで貼れて剥がせる壁紙Hattan(ハッタン)の利用料金は、面積に応じて月額290円から(※2022年9月時点の税込価格)。
一定期間利用し、デザインを変更したい場合は壁紙を剥がして返却。異なるデザインの壁紙と契約することで、新たな雰囲気を楽しむこともできます。

現在選べるのは、鮮やかな海外のビンテージ壁紙をリデザインした「Vintage(ヴィンテージ)」、シンプルなリネン生地デザイン「Nature(ナチュール)」、シックなコンクリートデザイン「Concrete(コンクリート)」、使いやすい木目「Wood(ウッド)」、麻袋のざっくりとした質感を再現した「Dungarees(ドンゴロス)」の5シリーズ。

これは壁紙屋本舗が展開するデザインのほんの一部です。
今後ニーズに応じ、選べるデザインが増えていくかもしれません!

 

壁紙を「自分で貼る」文化を広めたい

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レンタルした壁紙の施工は自分で行います。
セルフリノベーションは言葉の通り、自分の手で楽しむことを前提としたインテリア文化。壁紙屋本舗が打ち出す「全人類職人化計画」に込められた、誰もが自分の手で楽しむ壁紙文化を広めたいという思いに沿った形でサービスが提供されています。

45cm角の正方形で肩幅サイズのHattanは、水に浸すと裏面に施されたのりの粘着力が戻り、切手のようにかんたんに貼ることができる壁紙です。複雑な手順や道具は必要ありません。
壁紙なんて自分で貼れるわけがない、と思っている人こそ体験してほしいアイテムです。

月額数百円から利用できて、気分の変化に応じて柄を交換できたなら……。
これはまさに、壁紙文化における新時代の幕開けです。

水に浸すだけで貼れる!はがせるパッチワーク壁紙 Hattan(ハッタン)

 

魅力的なサービスが切り開く未来への展望

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当初「カリテくらす」のサービスは若い世代をターゲットに構想されていました。
「借りる」というシステムに抵抗感が少なく、こういったシステムが浸透しやすいのは、圧倒的に若い世代だろうと予想されたのです。ところが意外にも、サービス開始直後に動きがあったのは50代以降の中高年世代。

こうした予想外の動向は社会のニーズを推し量る上でも興味深いリアクションといえるでしょう。

「カリテくらす」は家具・家電のレンタルサービスという枠組みを取っていますが、真の目的はレンタル事業そのものではなく、循環型社会、持続可能な未来を見据えた新たなライフスタイルの提案にあります。

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SDGsやエシカル消費など持続可能な社会への模索が物事の起点となりつつある昨今、モノとの付き合い方を見直すべき時期に来ていることは確かです。
一方で、こうした取り組みの課題とされるのが、人の原動力となるメリットをどのように打ち出せるのかということ。

このような魅力的なサービスが増え、未来への活路を見出す布石となることが期待されています。

 


2022年10月18日(火)より、「カリテくらす」の新規会員登録受付が停止となります。
詳しくはこちら(※カリテくらす公式サイト) >>

 

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