誰でも簡単に、パッチワークのように自由に貼れるフリース(不織布)素材の壁紙があることをご存知ですか?
その名もHattan(ハッタン)。
発売当初から、これまでの壁紙の概念を覆す新感覚の壁紙として注目を集めています。
2021年10月には、水に浸して貼れる素材へとリニューアル!
さらに手軽に扱える内装材へと進化しました。
DIY初心者でも扱いやすいサイズ感で、複雑な道具も不要。
おしゃれなアクセントウォールを気軽につくることができます。
Hattanシリーズの元祖となる「45cm角のHattan」に加え、「いろいろな形のステッカータイプのHattan」や、大きな「90cm角のQuattro Hattan(クワトロハッタン)」など、さまざまなシリーズから自分にぴったりのHattanを選べます。
本記事では、Hattanのおすすめポイントや貼り方、施工事例などを詳しくご紹介します!
水に浸すだけで貼れるエコな壁紙にリニューアル!
2021年10月に、Hattanがさらにお手軽に貼れるエコな壁紙へとリニューアルしました!
貼り方がもっとお手軽に
リニューアルしたHattanは、水に浸すだけで貼ることができるようになりました。
素材の裏に「貼ってはがせるのり」が加工されており、全体を水に浸すことでのりの粘着力が戻り切手のように貼ることができます。
旧タイプのHattanは付属の粉のりを水で溶かした「のり液」に浸して貼る、という方法で施工。
のり液を作る手間が省け、さらに手軽に楽しめる壁紙になりました。
ジャガイモ由来の安全な成分で、手についても水でサッと洗い流せます。
ペットボトル生まれのエコな壁紙へ
のりの加工に加え、Hattanの素材となるフリース(不織布)の原料もリニューアル!
Hattanは、植物原料のレーヨン(60%)と、ペットボトルから生み出されるリサイクルポリエステル(40%)でできています。
フリース(不織布)はもともと環境負荷の少ない素材といわれていますが、原料を地球にやさしい素材へと変更することで、さらにエコな壁紙へと生まれ変わりました。
また、水に浸す工程で素材の折り目が取れるためコンパクトに折りたたんでお届けします。
送料を抑えるだけでなく、輸送時のCO2削減にもつながっています。
はがせる壁紙 Hattanのおすすめポイント
おすすめポイント01|3ステップのお手軽施工
※画像は通常サイズ(45cm角)のHattanです。シリーズにより大きさや1セットあたりの枚数が異なります。
おすすめポイント02|きれいに貼れて、はがせて、繰り返し貼れる
水に浸したHattanは、のりが乾くまで自由に調整できます。シワになっても手できれいに伸ばせるので、初めての壁紙施工でも失敗することがありません。
布のようなしっかりした素材ではがしやすく、水に浸せば5回ほど繰り返し使えます。
一般的なビニール壁紙との相性抜群で原状回復できるため、賃貸での利用もOK!
壁紙と一緒にお引っ越しも◎
※下地の素材や状態によっては、きれいにはがせない場合があります。事前に必ず目立たない場所でお試しください。
旧タイプ|のり液に浸して貼る方法 >>
のり液を作るための粉のりと水の分量 >>
おすすめポイント03|テカリのないマットな質感
Hattanの素材は、フリース(不織布)。
光の刺激を和らげる、ふんわりとやさしい風合いです。
おすすめポイント04|自由にアレンジできて、貼り方無限大
パッチワークタイプの壁紙なので、貼り方を自由にアレンジできます。
例えば、ストライプ柄のデザインは横貼りするとボーダー柄に。
複数のデザインを組み合わせて自分らしいデザインを楽しむことも◎
はがせる壁紙 Hattanの施工方法 -HOW TO-
リニューアル版|水に浸して貼る方法
- 裏面にのりが加工されているHattanを、水に浸して貼る方法です。
旧タイプ|のり液に浸して貼る方法はこちらをご覧ください。 - 2021年10月末以降に販売されたHattanがこちらのタイプにあたります。
- 45cm角サイズの手順となりますが、ステッカータイプや大きいサイズのクワトロハッタンも基本的な手順は同じです。
シリーズごとに推奨する貼り方や必要な道具が異なることがありますので、詳細は各商品ページにてご確認ください。
水に浸して貼る方法
用意するもの
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水の準備
洗面器に水を2Lほど用意します。
冬場など水が冷たい場合はぬるま湯がおすすめ。
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Hattanをたたむ
裏面を内側にして壁紙をたたみます。
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水に浸す
水に15秒程度浸して、水が滴らない程度にやさしく水を切ります。
-
なじませる
裏面にのりがわいてくるまで、1~3分程度置きます。
-
下からスタート
壁紙を下から貼り進めます。壁紙が変形してしまうので引っ張りすぎないように注意。
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貼り進める
2枚目以降は1~2mm程度重ねて柄を合わせながら貼ります。
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乾燥後に余分をカット
余った部分は乾いてからカットします。
完成!
水に浸して貼る方法を動画でチェック!
旧タイプ|のり液に浸して貼る方法
- 付属の粉のりで作った「のり液」に浸して貼る方法です。
リニューアル版|水に浸して貼る方法はこちらをご覧ください。 - 2021年10月末以前に販売されたHattanがこちらのタイプにあたります。当時販売されていたのは通常サイズ(45cm角)のみとなります。
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バケツに水を入れる
壁紙1セットに対して1Lの水をバケツに入れます。
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粉のりを入れる
付属の粉のりを入れて混ぜます。
入れる前に水をかき混ぜ、流れを作ったところに振り入れるとダマになりにくいです。
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のり液に壁紙を浸す
作ったのり液に壁紙を浸します。
Hattan全体にのりが付くようにしてください。
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壁紙を絞る
壁紙をのり液から出し、のりが滴らない程度に絞ります。
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1枚目を貼る
下から上に貼り進めます。
手で撫でるだけでも貼れますが、スムーサーを使うとしっかり空気が抜けてキレイに貼れます。
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2枚目以降を貼る
2枚目以降は5mm程度重ねて貼ります。
重なりが少ないほうがきれいに仕上がりますが、少なすぎると乾いたときに隙間があく場合があります。
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障害物周り
コンセントなどの障害物がある場合は、のりを付ける前にカットしておきます。
障害物に沿って印をつけ、はさみでカットすると簡単です。
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余分をカット
天井などで余分が出た場合は、乾いてからカットします。
半分以上が余分になる場合は、のりをつける前に余分が少なくなるようにカットしておくと貼りやすいです。
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完成
3~8を繰り返して完成です。
のり液を作るための粉のりと水の分量
Hattanの施工に最適な「のり液」は、ポテグルというジャガイモ由来の「粉のり」と「水」で作ることができます。
ポテグルは一般的な壁紙に使える「貼ってはがせるのり」を作るための粉のりです。のり液を作る際の分量は通常と大きく異なりますのでご注意ください。
必要な粉のりの量 | 必要な水の量 | |
---|---|---|
通常サイズ(45cm角) 1セット(6枚)あたり |
15g | 1L |
ビッグサイズ(90cm角) 1セット(1枚)あたり |
10g | 約0.7L |
(※)天井に貼る場合 | 15g | 0.5L |
※旧タイプのHattan(45cm角)には、1セット(6枚)に対して粉のり15gが付属しています。
※貼り直しのためにポテグルを追加購入する場合は、サイズや枚数に応じて計量してください。
天井に貼る場合は、のり液を濃いめに作ります。
天井への施工では水滴が垂れてきやすいためご注意ください。
※通常サイズ(45cm角)やビックサイズ(90cm角)は、壁紙の重みで落ちてしまうため天井には貼れません。
はがせる壁紙 Hattanの適応下地とお試しサンプル
適応下地と施工上の注意
- Hattanの施工に最も適しているのは、白やベージュなど無地のビニール壁紙(ビニールクロス)です。ビニール壁紙以外の下地に貼ると、めくれてきたり、はがす時に跡が残る場合があります。
- Hattanは透け感のある素材です。素材の隠蔽性が低いため、色柄のある壁に貼ると下地の色や模様が透けて見えることがあります。
- ペンキ下地にも貼ることはできますが、はがす際に塗膜を傷める場合があります。
- 「撥水」「汚れ防止」など表面がコーティングされた機能付きビニール壁紙(※)や、表面の凹凸(エンボス)が大きいビニール壁紙に貼ると、うまく接着せずにはがれてくる場合があります。
セロハンテープやマスキングテープを貼り、ほとんど抵抗なくはがれる場合は、機能性壁紙の可能性が高いといえます。
サンプルで接着具合を確認
どんな下地に貼る場合も、まずはサンプルで接着具合を確認することをおすすめします。
※あらかじめ素材にのりが加工された、水に浸して貼れるHattanのサンプルになります。
はがせる壁紙 Hattan(正方形タイプ)のサイズと必要量の目安
Hattanはシリーズごとに形やサイズが異なります。
不揃いな形のHattan Abstract、ポスタータイプのHattan Art Poster、そのままでもカットしても楽しめる大判サイズHattan Paletteなど、正方形タイプ以外にもさまざまな形やサイズが展開されています。
ここでは、正方形のHattanを壁に施工する際に必要な枚数の目安をご紹介します。
サイズを比較!Hattan(ハッタン)とQuattro Hattan(クワトロハッタン)
通常サイズ(45cm角)のHattanに対し、大きいサイズ(90cm角)のQuattro Hattanはおよそ4倍の面積。
それぞれのメリット・デメリットを押さえましょう。
施工例の比較
通常サイズ(45cm角)のHattan
・小さくて貼りやすい
・1枚が小さいので継ぎ目が多くなる
大きいサイズ(90cm角)のQuattro Hattan
・大きいので少し貼るのが難しい
・1枚が大きいので継ぎ目が少なくなる
・ダイナミックなデザイン
サイズ・セット内容を比較
Hattan
1枚 約45cm×45cm
1セット 6枚
Quattro Hattan
1枚 約90cm×90cm
1セット 1枚
必要量の目安
Hattanのサイズや施工する空間により必要な枚数が変わってくるので、ここでざっくりと必要数量の計算方法をご紹介。
江戸間、京間などによりサイズが異なりますので、ご購入の際はお部屋の実寸を測って必要量をご算出ください。
Hattanは素材の伸縮があるため、数ミリほど重ねての施工がおすすめです。重なる幅の長さも考慮し、必要量は余裕を持ってご算出ください。
Hattan(45cm角)の必要量の目安
6畳間の小さい方の壁
270÷45=6 → 横に6枚・・・①
240÷45=5.3 → 縦に6枚・・・②
①×②=合計36枚
合計 約36枚(6セット)必要
6畳間の大きい方の壁
360÷45=8 → 横に8枚・・・①
240÷45=5.3 → 縦に6枚・・・②
①×②=
合計 約48枚(8セット)必要
必要枚数が多く感じてしまうかもしれませんが、サイズが小さいので貼りやすく、6畳ほどの壁一面だと1時間程度で貼ることができます。
Quattro Hattan(90cm角)の必要量の目安
6畳間の小さい方の壁
270÷90=3 → 横に3枚・・・①
240÷90=2.6… → 縦に3枚・・・②
①×②=
合計 約9枚(9セット)必要
6畳間の大きい方の壁
360÷90=4 → 横に4枚・・・①
240÷90=2.6… → 縦に3枚・・・②
①×②=
合計 約12枚(12セット)必要
貼り方いろいろ!Hattan(正方形タイプ)のアレンジ例と活用法
Hattanはアレンジ性の高い壁紙。
壁一面への施工以外にも、いろいろな貼り方を楽しむことができます。
デザインだけでなく貼り方も考えながら選ぶと、もっと壁紙選びが楽しくなるはず!
正方形タイプのHattanのアレンジ例や、その他の活用法もご紹介。
ミックス貼り
同シリーズからいくつかのセットをミックスして貼ると、オリジナリティのあるデザインにアレンジできます。
Hattan Vintage
ミックス貼り
Hattan Vintageのカラフルな5セットをミックス。レトロでポップな明るいお部屋に。Hattan Dot and Stripe
ミックス貼り
Hattan Dot and Stripeより、グレーのデザインをミックス。シンプルながらも遊び心のある雰囲気に。Hattan Nature
同系色のグラデーション貼り
Hattan Natureの同系色で、濃いトーンから薄いトーンに、1段ごとに色を変えるグラデーション貼り。寝室などにぴったりの落ち着いた雰囲気に。Hattan Nature
同系色のミックス貼り
Hattan Natureのグラデーション貼りに使用した明るい3色を、同じ色が隣合わないように貼りました。貼り方を変えると印象が変わります。部分貼り
壁全面に貼らず、壁面の一部に取り入れるのもおすすめ◎
Hattan Vintageのシリーズで、いろいろ試してみました。
アートパネルやポスター風に
1枚ずつ貼って、アートパネルやポスターのような使い方も。ポスターシリーズとは一味違う、ファブリックパネルのような雰囲気に。
小物のアレンジに(※旧タイプのHattan)
Hattanは丈夫なフリース(不織布)素材。
小物のアレンジにも活用できます。
旧タイプののりが加工されていないHattanや、繰り返し使用しのりが湧き出てこなくなったHattanにおすすめのアレンジ方法です。
はがせる壁紙 Hattanの豊富なデザインバリエーション
たくさんのシリーズ展開と、豊富なデザインも魅力のHattan。
形も色もさまざまに、Hattanの新シリーズが続々と登場しています。
多彩なラインアップからきっとお気に入りが見つかるはず!
各シリーズのデザインをピックアップしてご紹介。
気になるシリーズは、ぜひ「デザイン一覧」をチェックしてみてくださいね!
Hattan(45cm角)のシリーズ
無地 / 生地デザイン
リネン生地や麻袋などシンプルな質感で、無地のように使えるデザインです。
フェイクデザイン
コンクリートやレンガ、タイルなど、材質の素材感や立体感を再現したデザインです。
木目や石目などの定番素材から、これまでになかった新しいスタイルも。
パターン / 柄デザイン
レトロポップや、アフリカン、シンプルなドットなど、柄や模様を楽しめるデザインです。
存在感があるので、壁の一部に貼るだけでお部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。
Hattan
パターンヴィンテージ
Hattan Vintageの1つの柄だけを貼りたい!という声から生まれた、同じ柄が6枚セットになったシリーズ。柄を合わせながら貼ります。
コラボデレーションデザイン
日本や世界のブランド、デザイナーたちとコラボレーションしたシリーズ。
個性的なデザインを求めている人におすすめ。
Hattan
ルイス・ボディ
国際的に高く評価されてきたイギリスのデザイナーLouise Bodyとのコラボシリーズ。やさしい色合いのアンティークタイルのデザインです。
Hattan
ユカリ・スウィーニー
ロンドンで活躍する日本人デザイナー Yukari Sweeneyとのコラボシリーズ。トラディショナルをベースにしたデザインが魅力。
Hattan
ブラック・ペッパー・ペイパリィ
ワシントンD.C.を拠点とするデザインスタジオ Black Pepper Paperie Co.とのコラボシリーズ。黒人移民の歴史や文化などからインスパイアされたデザイン。
ミューラルデザイン
ミューラルとは「壁画」の意味。風景や人物など大きなモチーフが描かれた、絵画のような壁紙デザインです。
壁のサイズに応じて、部分的なセット販売からフルセットまで。
※コラボレーションザインのNLXLやWALLTZのシリーズにも、ミューラルデザインが含まれています。
Quattro Hattan(90cm角)のシリーズ
通常サイズのHattanの4倍の大きさ、ということから名付けられたQuattro Hattan(クワトロハッタン)。
大判の正方形で継ぎ目を少なく貼ることができ、これまでのHattanとは少し違った雰囲気を楽しめるシリーズです。
2023年に発売されたばかりのシリーズで、現在は4つのデザイン展開となっていますが今後の新シリーズにもご期待ください!
デザインの最新情報はこちらでチェック!
Quattro Hattan
トラバーチン
ホテルライクなトラバーチン(石灰岩)デザイン。1カラー6パターンの模様があるので、ミックスして貼るとより自然な雰囲気に仕上がります。
Quattro Hattan
タータンチェック
トラッドなデザインのチェックシリーズ。ふんわりと温かい雰囲気づくりにおすすめ。通常サイズのHattanにもタータンチェックシリーズがあります◎
ポスターのように貼れるシリーズ
額縁もビスも不要な、壁を傷つけずに貼れるポスターシリーズ。
壁のワンポイントに貼ったり、全面に敷き詰めたり、いろいろな貼り方を楽しめます。
自由に切り抜いてアレンジできる 無地の大判シリーズ
大判サイズのHattanを自由にアレンジできるシリーズ。
そのまま貼ったり、ハサミでカットして模様をつくったり、真っ白な壁面を大きなキャンバスのように楽しむことができます。
いろいろな形のステッカーシリーズ
いろんな形で枚数もバラバラの、ステッカーシリーズ。自分でカットして使うタイプも。
お部屋のワンポイントやイベントでの使用にも最適です。
お部屋のワンポイントにおすすめのステッカーシリーズ
ちょっとした壁のスペースに貼るだけで、お部屋の雰囲気を手軽にアレンジ。
壁一面に貼るのはちょっとハードルが高いという人にもおすすめのシリーズ。
季節イベントにおすすめのステッカーシリーズ
手軽に季節イベントを彩ってくれるステッカーシリーズ。
オフシーズンにははがして畳んで保管でき、翌年以降も繰り返し使えます。
おわりに|まとめ・Hattanの購入方法
最後に、水だけで貼れる壁紙Hattanのポイントをもう一度おさらい!
- 水に浸すだけで貼れて、特別な道具は不要!
- シワになっても簡単に伸ばせて初心者でも失敗知らず!
- 下地を傷めずきれいにはがせて賃貸での使用もOK!
- たたんで保管でき、繰り返し再利用できる!
- デザイン豊富でアレンジ性も無限大!
これまでになかった、新感覚の壁紙Hattan(ハッタン)。
誰でも失敗なく貼れるので、DIY初心者や初めての壁紙施工にもおすすめです。
アレンジ例などを参考に、好きなデザインや好きな貼り方を楽しんでくださいね。
水だけで貼れる壁紙 Hattan(ハッタン)は、壁紙屋本舗のオリジナル壁紙です。
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