NLXLに新シリーズ登場　テーマはなんと！？

Piet Hein Eek のスクラップウッドウォールペーパーで一躍世界の壁紙トップブランドになってからも
新しいシリーズの発表では毎回ドキッとさせられっぱなしのNLXL(エヌエルエックスエル）。
今回またもやってくれました。

今回のシリーズはスバリっ！

『CANE WEBBING 』

「けいんうぇびんぐ」って何？って思った方も多いかと思います。
我々日本人にはあまり聞きなれない単語ですが、
日本語にすると「籐（ラタン）編み」なんです。

Antique rocking chair, over 100 years old

籐といえば、トーネットの曲木の椅子にも使われた、視覚的な抜け感を持ちつつも平面としての機能と強度を持つ軽量なインテリア、特に家具におけるマテリアルの大御所。その籐モチーフをこのタイミングで壁紙に持ってくるあたりがなんともやってくれます。
というのもここ最近、インテリアのトレンドにもラタン編みが取り上げられていたのもあり、ラタンのリアルな質感をフェイクをお家芸とするNLXLがリアルに壁紙として再現したっていうのがなかなかシビれます。

このシリーズのデザインには、NLXLのクリエイティブディレクターでもあるRick VintageとそのパートナーEsther Vlakに加え、デザイナーのRoderick Vosが参加。
Roderick VosといえばNLXLのデザインも手がけるクリエイターで、経歴には日本のプロダクトデザイン界を牽引した榮久庵憲司率いるGKデザインや、あの照明デザインの魔術師インゴマウラーのスタジオでの経験もあるというデザイナー。
今回のシリーズにどことなくジャポニズムの雰囲気を感じるのは、Roderick Vosの経験にあるのかなと勝手に想像を広げていたりします。

NLXLクリエイティブディレクター・Rick Vintageのコメント

Rick Vintage（写真左）

“2018年に入ってすぐラタン編みの壁紙デザインに取りかかったんだ。同時に、ウッドパネルをテーマにしたデザインも進めていて、この二つを組み合わせてみたら…とふと思ったんだ。NLXLのデザインも手掛けているRoderick Vosがスタジオに立ち寄ってくれたときに、ラタン編み×ウッドパネルの構想を見せたところ、数週間後には「Angle Webbing」のベースとなる美しいスケッチが出来上がってたんだ。驚きと嬉しさでいっぱいだったよ。Roderickや彼のチームとの作業はとても楽しくて、それはこのコレクションをみてもらえればわかるはずだよ。「Wainscoting」は横貼りすることで、本物の腰壁のようになるんだ。NLXLが培ってきた技術を元に作られた壁紙は近くでじっくり見てみても本物と見間違うほどリアルさ。”