公開日:2025.02.05
例えば、
やっと実現した一人暮らしのワンルーム。
家族やペットと過ごすリビング。
独立して立ち上げたカフェ。
自分の大切な場所を、自らの手で彩る人がいます。
そんな暮らしのワンシーンをご紹介する「壁紙と私」。
今回ご紹介するのは、フェイクグリーン専門店「いなざうるす屋」のオーナー日下部さんが暮らす戸建てのリビング。
日下部さんの大好きを詰め込んだ、特別な空間のようです。
住人とお部屋の紹介
住人プロフィール
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名前:いなざうるす(日下部 有香) 職業:フェイクグリーン専門店「いなざうるす屋」オーナー Instagram(@inazaurusu_ya) www.kusakabegreen.com/ マイブーム:キックボクシング、クランプ(ダンス)、お酒、名探偵コナン |
お部屋の情報
住まい:戸建て
築年数:築15年
間取り:4LDK
入居年:2010年
同居者:夫、娘と3人暮らし
壁紙を貼ろうと思ったきっかけは何ですか?

2010年、結婚と同時に念願のマイホームを手に入れたのですが、年々汚れていく我が家を見ていると嫌気が差し、一時は帰るのが億劫になるほどでした。
このままではいけない、何かを変えなければ…!と一念発起し、汚れが目立ち始めた「白い壁紙」に目を付けたんです。壁紙を変えればすごくイメージが変わるんじゃないかと思ったものの、当時は何の知識もありませんでした。
いろいろ調べていると、恵比寿にあるWALPA STORE
TOKYOで「壁紙の貼り方教室」が開催されているという情報を見つけ、旦那さんを誘って参加してみることにしたんです。それが2018年5月のことでした。

初めて訪れたWALPAの店内に圧倒されただけではなく、リアルな壁紙に触れたことや貼り方教室での体験が衝撃的で、その日を境に世界が一気に広がりました!

貼り方教室で壁紙施工を体験中のご主人(2018年5月)

家族みんなで玄関やトイレに貼る壁紙サンプルを確認(2018年7月)
WALPAに通い詰めてコーディネートを相談し、まず、特に汚れが気になっていた玄関先の廊下に貼る壁紙を購入したんです。
施工1日目に玄関の一部、幅150cmほどの壁が貼り替わったのを見たときに、頭のネジが吹っ飛びました(笑)

玄関に貼った輸入壁紙(MINDTHEGAP / WP20161)
壁紙が変わると空間がここまで変わるんだ!とすごく感動したんです。
それまで大嫌いだった場所が、一気に大好きな場所へと変わりました。これをきっかけに、壁紙の虜になっていきました。
なぜその壁紙を選んだのですか?

リビングの青い壁紙は、オランダのNLXLというブランドの、鮮やかなブルーのペンキが塗られた廃材のデザイン(PHM-36)。
WALPAで実物を見た瞬間の「一目惚れ」としか言いようがありません。

壁紙を貼る以前のリビング
もともとリビングの壁はきれいで壁紙を貼り替える予定はなかったのですが「この輸入壁紙を絶対に貼りたい!」と思い、家の中でも特に愛着のあるこの空間に貼ることにしました。
通常壁紙は縦向きに貼ることが多いですが、横向きにも貼りやすいのが輸入壁紙の楽しさの一つ!いろんな施工イメージを参考に、リビングは横貼りで施工することにしました。横向きに貼ることで少しカジュアルな印象になるんです。

今は自分でも壁紙を貼るようになりましたが、もともと不器用で大のつく面倒くさがり。当時はしっかりときれいに貼ってもらいたいという思いが強く、職人さんに依頼して施工してもらっていました。

実は、持ち込みの壁紙を貼ってくれる職人さんを探すのもすごく大変だったんです(笑)
職人さんの技術が本当に素晴らしく、いつも施工の様子を食い入るように見ていたので今でも脳裏に焼き付いています。自分でもやってみよう、と思えるきっかけにもなりましたね。自分でDIYするときは、職人さんの手さばきや背中を思い浮かべながら施工しています。
一見分かりにくいと思うのですが、青い壁紙の隣の面にもテクスチャに特徴がある白い輸入壁紙を貼っています。

BNというオランダのブランドの壁紙(※取り扱い終了)で、ラタンの素材感がデザインされています。同じ白い壁でもすごく雰囲気が変わるんですよ。青い壁紙を邪魔せず、でも少し変わったものにしたくて、すごく悩んで選びました。この壁紙が廃番になった今でも、これ以上相性が最高の組み合わせはない!と思えるくらい気に入っています(笑)
青い壁紙は、家に来た人によく「本物の木」と間違えられる、リアルなビンテージ感のある木目柄です。

これほどデザインの主張が強いのに、グリーンとの相性がいい壁紙ってなかなか無いと思います。
リビングに置いているグリーンは全てフェイクなんです。
もともと植物は好きでしたが、何度も枯らしてしまいトラウマに(笑)それでもグリーンを家に飾りたい!と諦めきれずにいた頃に出会ったのがフェイクグリーンです。

日当たりや水やりを気にせず、雑貨感覚で部屋に飾れる楽しさにどんどんのめり込み、そんな部屋作りの楽しさをつづりたくて2011年にブログを始めました。
その頃はまだフェイクグリーン自体がそんなに知られていなかったせいか、紹介してみると、すごく反響があったんです。
もっとたくさんの人にフェイクグリーンの魅力を伝えたい!広めたい!と思うようになり、勤めていた会社を退職して、2013年に「いなざうるす屋」というフェイクグリーンの専門店を立ち上げました。

商品撮影のモデルも務める娘のめいちゃん

いなざうるす屋のフェイクグリーンの商品撮影は、気付けばいつもこの場所。
SNSの背景にもよく映り込むので、お店と我が家の代名詞のような存在になっています。

「いなざうるす屋」の仕事部屋として使っている3階の部屋にも、リビングと同じ青い壁紙を貼っているんです。
リビングは横貼りですが、こちらは縦向きに貼っていて同じ壁紙と思えないほど一気に印象が変わるんです!この変化が本当に楽しくて、本当に大好きで!
この青い壁紙は、さらに壁紙への愛が深まるきっかけになりましたね。
このシーンのお気に入りポイントを教えてください。

2018年に壁紙と出会い、今では「壁紙御殿」と呼んでもらえるほど家の至るところに壁紙を貼っていますが、「一番お気に入りの場所は?」と聞かれたら、絶対的にこのリビングです!
私の「大好き」が詰まった、何度眺めても、どんなに過ごしても、好きでたまらない空間です。
4つの窓と、入居してからずっと愛用しているソファ、青い壁紙にグリーン。この組み合わせがとにかく大好きなんですよね。

青い壁紙は決して安い買い物ではないと思いますが、化粧品やファッションにかけていたお金を節約して壁紙代を捻出することすら楽しくなりました。特に毎日長い時間を過ごすこの眺めを見るたびに幸せな気持ちになるので、何よりコスパのいい出費じゃないかって思えるほどの満足感があります。
一番好きな時間は、この青い壁を背景に過ごす家族をダイニングから眺めているとき。
日曜の午前中に、旦那さんと娘がこのソファでくつろいでいる姿を見ると、幸せが込み上げてきます。

4年ほど前に、もともと白い木目だった床を娘と2人でDIYし、モルタル風の床材に貼り替えました。
コンクリート風のリアルなデザインのおかげで、青い壁紙がより引き立ち空間がキュッと締まって、より自分好みの大好きな場所になりました!

唯一窓のところに置いているのは、家族3人でダンボール作家さんのワークショップに参加して手作りしたペンギンのクラフト。

オブジェとして好きというのもありますが、家族が過ごしている背景にふと目に入ると愛おしい思い出がよみがえってくる、幸せな眺めの大切な一部です。

2019年6月撮影
この壁紙を貼って、気づけば6年もの月日が流れました。
これだけの期間、この青い壁と一緒に過ごしていますが、毎日目に入るたび「好き!」という気持ちが込み上げるし、1ミリも飽きたことがありません。
青い壁紙との出会いも、一緒に過ごした毎日も、これからの毎日も、私にとってとびっきり特別で、すてきな体験なんです。
アイテム紹介
壁紙
姉妹店・WALPAでの取り扱い商品が含まれます。

輸入壁紙
NLXL / PHM-36

輸入壁紙
正面:NLXL /
PHM-36
画像右:KOZIEL / LPV025

輸入壁紙
BN / 18305
※取り扱い終了

輸入壁紙
MINDTHEGAP / WP20161
施工メモ
- 輸入壁紙は、もともと貼ってあった壁紙を剥がし、強力のりで施工しています。
※プロの壁紙職人による施工です。