「壁紙を貼りたいけど、何をどう選べばいいのか分からない」
壁紙と言っても、色柄はもちろん、素材やサイズ、のりがついていたりついていなかったりと様々です。
壁紙初心者の方必見!
ここでは初めての方にオススメの壁紙から、壁紙の素材や価格、施工方法など
様々な条件や特徴を壁紙の種類ごとに詳しくご案内致します。
のり付き壁紙(国産壁紙)
のり付き壁紙(国産壁紙)とは
のり付きの壁紙(国産壁紙)は多くの種類と、そのリーズナブルな価格で人気のある壁紙です。
ここでいう「のり付き」ののりは、でんぷん系の生のりで、一般的に日本の壁紙施工に使用されているものです。
ご注文後に壁紙にのりをつけ、裏にフィルムを貼った状態で密閉し、梱包してお客様にお届けするオーダー商品となります。
のりは水性の生のりなので、のりが乾きはじめるまでは、位置調整や貼り直しもしやすい壁紙です。
ただ、時間と共にのりはすこしずつ固くなり、位置調整や接着がしづらくなるので、商品到着後2〜3週間以内の施工を推奨しています。
国産壁紙のほとんどは、巾は約90cmで1m単位でご購入いただくことが可能です。
壁紙の両サイドには「ミミ」と言われる印刷されていない余白があり、隣り合った壁紙を数センチ重ねて貼り、重なっているところを2枚同時にカットして、余分を取り除きつなぎ目を仕上げていくのが通常の施工方法になります。
素材について
国産壁紙の多くは表面が「PVC(塩化ビニール)」で裏面は「紙」の素材でできています。
そのため、表面がビニール層で水分が抜けにくいので、のりが完全に乾燥するのに、1週間以上はかかります。(下地の素材にもよります)
のりが完全に乾くと、下地としっかり接着するので綺麗に剥がし取ることは難しくなります。
剥がす場合は薄い裏紙が下地に残った状態で剥がれ、壁紙を貼り替える場合は薄く残った裏紙の上に新しい壁紙を貼っていきます。
選べる色柄
色柄の種類も多く、ストライプ、ドットなどのパターンや、木目、レンガ柄などのフェイクパターン、無地のカラーラインナップなど、生のり付き壁紙なら幅広い種類からお気に入りを選ぶことができます。
また、色柄の壁紙でアクセントというのではなく、低価格で無地の白系が多いシリーズをお探しの方には、壁紙と施工道具がセットになった初心者セットがおすすめです。
のりつき壁紙の特徴
- 色柄の種類が豊富
- リーズナブル
- 幅広・ミミありで施工には少しコツが必要です
- 生のりなので、長期保管ができない
のりなし壁紙(国産壁紙)
のりなし壁紙(国産壁紙)とは
のりなし壁紙(国産壁紙)は、当然ですが国産壁紙にのりが付いていない壁紙のことです。
この壁紙にのりを塗ったものが生のり付き壁紙ということになります。
両面テープで貼ったり、ご自身でのりを塗って施工したりする場合には、のりが付いていないのりなし壁紙を選びましょう。
のりなし壁紙も、巾は約90cmで1m単位でご購入いただくことが可能です。
この壁紙の両サイドにも生のり付き壁紙同様「ミミ」と言われる印刷されていない余白があるので、施工の際はその部分をカットして仕上げます。
壁面に吊るしたり、パネルに貼ったりして撮影などの背景に活用するのもオススメで、他にも包装やクラフトなど壁に貼るだけでなく色々な使い方ができるのものりなし壁紙ならではです。
のりなし壁紙(国産壁紙)の特長
- 色柄の種類が豊富
- リーズナブル
- 施工方法は自由
- 撮影などの背景紙にもおすすめ
はがせるシール壁紙
はがせるシール壁紙とは
最近多くなってきたのがこの「シールタイプの壁紙」です。
裏の剥離紙を剥がすことで、すぐに貼ることができるので、気軽に壁紙貼りにチャレンジすることができます。
特に下地がツルツルとした面にも貼り付きやすいので、扉やキッチンキャビネットなどにもおすすめです。
またビニール製なのでお風呂にも貼れるシリーズもあって、使用用途の幅は広がり、施工の際も使う道具が少なくすむので気軽に壁紙を楽しむことができます。
粘着の強さも程よい弱粘着なので、貼りやすくはがしやすい壁紙と言えるでしょう。
下地によっては傷めてしまうようなものもありますので、サンプルなどで確認してからの施工をオススメします。
貼ってはがせるシール壁紙「Hatte me!(ハッテミー)」>>
はがせるシール壁紙の特徴
- 施工が気軽にできる
- ビニール素材で水に強い表面で、水周りにおすすめ
- 剥がしやすく原状回復しやすい(※下地によっては傷めてしまう場合もあります)
輸入壁紙
輸入壁紙とは
「輸入壁紙」とはその名の通り海外の壁紙で、ヨーロッパや欧米で作られているものが多く、一番の特徴は巾が狭いものが多いということです。
輸入壁紙の多くは巾が52〜53cmで女性の肩幅程度、日本の壁紙の多くは有効巾(仕上がり巾)92cm程度なので、輸入壁紙はその約半分程度の巾となります。
販売単位は国産壁紙が1m単位で購入できるのに対し、輸入壁紙は基本的には1ロール10m単位での販売のものが多いです。
さらに国産壁紙との大きな違いは、国産壁紙には「ミミ」といわれる印刷されていない部分が壁紙の両サイドにあり、隣り合った壁紙のつなぎ目を重ねて貼って、その余分を切り落としてつなぎ目を施工するのに対し、輸入壁紙は両端がまっすぐカットされた状態になっており、隣り合った壁紙同士をぴったり突きつけで施工することができます。
素材について
素材についても国産壁紙との違いがあります。最近の輸入壁紙はフリース(不織布)が基材になっているものが多くなってきていて、裏の素材が「紙」の国産壁紙と異なる点になります。
ここで言うフリース(不織布)素材とは、紙を組成する「パルプ」が大体50%とその他に、ポリエチレンやポリエステルなどの長い合成繊維が和紙のように絡み合ってできているため、パルプを主成分に作られている「紙」に比べると、破れにくく強い壁紙となります。
施工方法について
国産壁紙の裏素材である「紙」は水に濡れると約1%近く伸びてしまうのに対し、フリースは合成繊維が入っているので収縮がほとんどないという特徴を持っており、その特徴は施工方法にも関係します。
裏の素材が「紙」の壁紙の裏側にのりを塗って、壁紙をのりとなじませる「オープンタイム」という時間をとって、壁紙をしっかり伸びた状態にしてから施工します。
「紙」の壁紙はのりを塗ってから10分程度で伸びきった状態になるといわれており、施工の際は貼る壁紙の裏側にのりを塗って壁に貼る施工方法となります。
それに対し輸入壁紙はのりの水分を含んでもほとんど伸び縮みが無いので施工する壁面にのりを塗って、のりのついていない壁紙を貼っていくことができます。
ミミ無しで巾が狭く、のりを壁面に塗って施工できる輸入壁紙は、自分で壁紙を貼る場合には作業性が良く、壁紙の初心者にはオススメの壁紙といえます。
はがしやすい接着強度ののりで施工することで、のりの層でキレイにはがしやすく、現状回復も可能となります。
輸入壁紙の特徴
- 壁紙の巾が比較的狭い
- ミミが無く突きつけ施工ができる
- 丈夫で伸び縮みの少ない『フリース』素材が多い
- 販売単位は大体1ロール10m巻
まとめ
壁紙の種類にはたくさんありますが、貼りたい壁紙との出会いが一番だと思っています。
色々と説明をしてきましたが、その壁紙をどうしても貼りたいという気持ちがあれば、多少のハードルは乗り越えてしまえるものではないでしょうか。
どんな部屋にしたくて、その為にどの壁紙を貼りたいのかというところからスタートしてみるのが結局一番の近道なのかもしれません。
そして、お気に入りの壁紙に出会い、お部屋の壁に貼って、その魅力を十分に味わっていただければ幸いです。