【壁紙と私・特別編】「好き」を詰め込んだ自分らしい家|おだんごタナカ篇

ktw02_eyecatch03-2 壁紙と私

例えば、
やっと実現した一人暮らしのワンルーム。
家族やペットと過ごすリビング。
独立して立ち上げたカフェ。

自分の大切な場所を、自らの手で彩る人がいます。
そんな人々の暮らしを紹介する「壁紙と私」。

今回ご紹介するのは、壁紙屋本舗のスタッフ・おだんごタナカさんが夫と鳥と植物たちと暮らす、4LDKのお部屋。
動画付きの特別編でお届けします。

 

住人とお部屋の紹介

住人プロフィール

tanaka_profile 名前:おだんごタナカ
年齢:40代
職業:株式会社フィル(壁紙屋本舗)EC事業部
趣味:鳥とあそぶ、植物、家飲み
一言:人生送りバント

 

間取り図 & ライフスタイル

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住まい:分譲マンション
築年数:築16年
間取り:4LDK
入居年:2015年
同居者:夫、鳥4羽、植物たち

 

「好き」を詰め込んだ自分らしい家

取材班がタナカさんの自宅を訪ねたのは、ゴールデンウィークが明けて間もない気持ちよく晴れた火曜日の朝でした。

静かで穏やかな駅からの道。
青々とした桜並木の続く川辺を超えた先が目的地です。

この見晴らしのいいマンションにタナカさんが引っ越してきたのは、およそ8年前。
結婚を機に住み慣れた東京を離れ、関西での暮らしが2年ほど経つ頃でした。

気心の知れた飲み仲間たちと集い、自宅での時間を持て余すことのなかった独身時代。
仕事やその時々の生活に合わせながら都内で5度の転居を繰り返し、一つの場所に縛られることのない身軽な日々を送りました。

そんな日々から一転、家でゆっくりと過ごす時間が増えた関西での生活。
現在の家への引っ越しを機に、タナカさんの自分らしい暮らしづくりが始まります。

 

鳥や植物たちと暮らす

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4羽の鳥たち

ー タナカさんといえば「鳥」、というイメージが社内でも定着していますね。
生活を彩ってくれる大切な存在だと思いますが、一緒に暮らし始めたきっかけは?

関西へ引っ越して1年ほど経った頃に、インコを1羽飼い始めました。
夫婦共に実家で犬や鳥などを飼っていたことがあったので、動物のいる環境に抵抗はなく、自然な流れだったと思います。

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初めて我が家に迎えたのが、コザクラインコのぴーちゃん。
近くのホームセンターで1羽取り残されているのを見つけて、手を寄せたら乗ってきたんです。
お店でのかわいらしい振る舞いから一変、家に連れて帰るとものすごい暴れん坊でした(笑)

その後ズグロシロハラインコのジョーくんを迎え、新顔の登場にすねてしまったぴーちゃんのお友達にと同種のチィちゃんを、ジョーくんのお友達に類種のジローくんを、と4羽まで増えました。

 
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左から:チィちゃん、ぴーちゃん、ジョーくん、ジローくん

鳥の寿命って結構長くて、20年〜30年あるんですよ。
もっと長く生きることもあるので、それを考えるとなかなかこの先増やせないかも。

家で鳥たちと遊ぶ時間も好きですし、休日のお出かけで外に連れ出すこともあります。
この春は家の近くで一緒にお花見を楽しみました。

お花見の様子/おだんごタナカさん提供
 
ー 部屋の中でタナカさんについて歩く姿も愛らしいですね。
鳥がこんなに歩く生き物だと知りませんでした。

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ジローくんはちょっと引っ込み思案なんですが、家族意識が強くて一番健気にあとをついて来ます。

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ジョーくんは人懐っこくて芸達者。
壁紙の商品ページのモデルとして、オフィスに連れていったこともありました。

ぴーちゃんはちょっぴり気性が荒くて、チィちゃんは忍耐強くてやさしい。

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鳥たちそれぞれに個性があっておもしろいですね。

 

南向きの部屋と、たくさんの植物

ー お部屋やベランダを埋め尽くすほどの植物も印象的ですね。
もともと植物が好きだったのですか?

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東京で一人暮らしをしているころは、部屋に1つ置いている程度でした。
今の家に引っ越してきてくつろげる癒しの空間にしたいなと思うようになり、明るい部屋なので植物を置きたくなって。

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植物のイベント情報などを見つけては行くようになり、少しずつ、どんどんと増えていきました。
見たらつい買ってしまうので、今はこれ以上増えないようにそういう場所へは行かないようにしています。

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見た目の好みもありますが、強くて育てやすい植物が好きですね。

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居心地の良い家飲み

原点となったレンガ柄の壁紙

ー タナカさんと壁紙の出会いについて聞かせてください。

壁紙屋本舗で働くきっかけにもなったのが、リビングのカウンターに貼ってあるレンガ柄の壁紙です。

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この家に引っ越しする時に初めて壁紙を選ぶ機会があったんですが、見せられたサンプル帳にあるのは白い壁紙ばかりで。
そんな中、少しだけあった石目調のレンガ柄で結構悩んで、最終旦那さんがこのデザインを選びました。

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完成した空間を見て、壁紙を変えるだけでここまで変わるんだと感動したんですよね。
真っ白い壁だったら白い箱に見えたと思うんですけど、カウンターの部分を変えるだけで全く違う空間に見えました。

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何度かこの壁紙も貼り替えようと思ったんですが、旦那さんに止められています。
我が家の起点となった壁紙ですね。

 
 
ー 今後新たに壁紙を貼る予定はありますか?

リビングはカウンターの部分以外には壁紙を貼っていないんですが、貼るなら植物が映えるような壁紙がいいかな。

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以前はリビング隣の和室にも壁紙を貼っていたんですが、旦那さんの好みと合わず、ちょっとしたケンカになったときヤケになってはがしました(笑)

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ホンポ’s item
輸入壁紙 / rasch / 535556(※取り扱い終了)

 

次は、ゴッホの絵画をモチーフにした輸入壁紙を貼りたいなと思っています。

 

家飲みの時間が好き

ー 鳥や植物たちとの暮らしは関西に移り住んでからになるんですね。
家飲みがお好きとのことですが、それも結婚してからのことですか?

昔から自然と家に人が集まって、みんなでわいわいするのが好きでした。
関西に引っ越して友達と離れ、近年はコロナもあって頻度は減りましたが、機会の持てるときには会社の人たちに遊びに来てもらっています。

家でよく飲むのは、ワインやウイスキー。
人を招いたときのおつまみには、燻製やアヒージョ、たこ焼きやおでんなどをよく作りますね。

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日頃から過ごす時間の多いキッチンにも、お気に入りの壁紙を貼っています。

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昼休みによく行くWALPA(※)の店頭で一目惚れした、コーヒー豆のデザインされた輸入壁紙です。

(※)WALPA / OSAKA
壁紙屋本舗の姉妹店にあたる輸入壁紙専門店。壁紙屋本舗のオフィスが入る本社ビルの1階で実店舗を運営している。
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よく見ると木目柄になっていて豆の表情も違い、デザインした人の愛情を感じます。
すでに廃番になってしまいましたが、復刻で出てほしいくらい好きな壁紙です。
視界に入るたびにうれしくなりますね。

ホンポ’s item
輸入壁紙 / Graham & Brown / 50-806(※取り扱い終了)

 

家飲みすると、みんなと普段できないような話をできるのがいいなと思います。

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言いたいのに言えなかったことを話せたり、聞いてもらえたり。
お気に入りの壁紙が貼られた空間でお酒を楽しむのも至福の時間ですね。

 

自由に楽しむ部屋づくり

夫婦の趣味とリンクした壁紙

ー 家の中あちらこちらからインテリアを楽しんでいる様子が伝わってきます。
特に色んなデザインの壁紙が印象的ですが、どのように選んでいるのか聞かせてください。

基本的に壁紙は私が選んでいますが、この蔦柄の壁紙は旦那さんも気に入ってくれた壁紙の一つです。
もともと別の部屋で貼っていたことがあり、甲子園好きの旦那さんが気に入って寝室に貼ってほしいと言われて再度貼ることにしました。

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夫婦で甲子園に行くのが趣味なので、蔦で覆われた甲子園球場みたいな雰囲気で気に入っています。

高校野球やプロ野球のシーズン中はよく観戦しに行くんですよ。
阪神タイガースファンの人たちと一緒に盛り上がったり、応援しながら飲むお酒も最高です。

 

「色」を取り入れた玄関からリビングまでの空間

ー 玄関から入ったときに何種類もの壁紙が目に入る景色も、とても印象的でした。
色の取り入れ方のポイントはあったんですか?

玄関からリビングにかけての廊下やトイレ、洗面所にはそれぞれ色のある壁紙を貼って自分の中でつながりを持たせています。
鳥たちに負けない色の壁紙を貼りたかったんです。

一番最初に貼ったのはトイレ。

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レッド・ホット・チリ・ペッパーズという好きなアーティストのMVに登場するビンテージの壁紙があるんですけど、それを見て絶対貼りたいと思い1ロール購入していました。

1ロールを生かせる場所を考えて、いろいろ検討した末トイレの正面部分に貼ることに。

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このビンテージ壁紙に合わせてイエローの壁紙を選びました。

 

そこから、洗面所のブルーや、玄関の朱色、廊下のブラウンまで、質感や色のトーンを合わせて壁紙を選んでいきました。

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ホンポ’s item
洗面所:破れにくい壁紙 / マリンブルー / 490091
玄関:輸入壁紙 / rasch / 489958(※取り扱い終了)

 

靴箱にアクセントで貼ったスクラップウッドの壁紙は、正直高価だなと思っていたんですが、オフィスに貼られている実物に触れてスクラップウッドシリーズのコンセプトを知ると、価格以上の価値を感じました。

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玄関の朱色の壁紙は初め片面だけに貼っていたんですが、周りを貼り進めると白い壁が残っているのが気になってしまい、最終的にぐるっと天井まで囲むように貼りました。

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神社の鳥居のような雰囲気になり、縁起も良さそうで気に入っています。

錆た銅板のようなブラウンの壁紙は、このゴールデンウィークに貼ったばかり。

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ホンポ’s item
廊下:輸入壁紙 / rasch / 429336

 

ドアと色味を合わせたのですが、玄関からのびる廊下に奥行きが生まれて、リビングがより広く明るく見え気分が上がります。

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ー 貼っている種類のほとんどが、コンパクトな幅の輸入壁紙ですね。
これにも何か理由が?

初めて貼ったのが輸入壁紙だったんですが、輸入壁紙ってこんなに貼りやすいんだ!と思ってそこからずっと輸入壁紙を選んでいます。
はがせるのりで貼っているので、きれいにはがしやすく、また保管できるのもいいですね。

 

浴室にはボタニカル柄のシール壁紙を貼っています。
4年前に貼ったんですが、はがれてくる気配もないのでそろそろ和の雰囲気にできるような柄に貼り替えてもいいなと思っているところです。

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書斎の壁紙は、ちょうどコロナで在宅ワークになった期間にパソコン越しに見える壁の白さが気になって貼りました。
発売したときからかわいいなと思っていた、亜麻素材の壁紙のボタニカル柄です。

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棚の上の壁には、特大サイズのアートポスターを貼っています。
コンクリート壁なので、ポスターの額を打ち付けることはできないと諦めていたんですが、水で貼れるハッタンアートポスターはもってこいですね。

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このパウル・クレーの作品は、意味を考えずに色彩を眺められるところが好きです。
好きな壁紙が視界に入ると、仕事もはかどりますよね。

 

 

壁に貼るだけじゃない、壁紙の楽しみ方

ー 壁紙のストックがたくさんありますが、今後どこに貼るか決まっていますか?

まだどこに貼るか決まってない、出番待ちの壁紙です。
商品ページをつくっていると日々たくさんの壁紙が目に入ってくるので、ほしい壁紙がどんどん増えます。

気に入る壁紙があると、貼る場所を考えずにとりあえず買ってしまうんですよね。
お宝として手元に置いておきたいというのもあります。

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特に輸入壁紙は短期間で廃番になることも多いので、ビビッときたらすぐ買うようにしています。
壁紙との出会いも、人と同じで一期一会ですね。

洗面所にアートパネルのように飾っているのも、実は壁紙です。
気に入った壁紙は額装して、気分や壁紙の雰囲気に合わせて変えています。

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ホンポ’s item
アートパネル
上:輸入壁紙 / rasch / 439533(※取り扱い終了)
左:輸入壁紙 / HOUSE OF HACKNEY / ALICE IN WONDERLAND Cream(※取り扱い終了)
中:輸入壁紙 / Vilber / MOJAVE 2461 W-20
右:輸入壁紙 / MORRIS&Co. / いちご泥棒 216804
パネル(左・右):無塗装木製 デコレーションパネル / 45cm×45cm
※画像のパネルは塗装して使用しています。

 

少し透け感のある臈纈(ろうけつ)染めの輸入壁紙は、コサージュにしてみました。
実は入社式の時に頭につけて出たんです。結婚式などにも使えていいなと。

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壁に貼る以外でも壁紙を楽しんでいます。

 

おだんごタナカさんにとって「壁紙」とは?

関西に引っ越して暮らしが一変した中で、生活を豊かにしてくれたのが壁紙でした。
キッチンカウンターにレンガ柄の壁紙を選んだことをきっかけに、壁紙でここまで空間が変わることに感動したんですよね。

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家具などと違い、壁紙は部屋の一部に貼るだけで空間が全く違うものになります。
まさに”壁神”ですね。

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壁紙って、壁に魂を吹き込むアイテムだと思うんです。
壁紙を貼ることで壁が意思を持つような、壁が生きてくるような感じがします。

だから白い壁が裸のように感じて、何か着せてあげたくなるんです。

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壁紙屋本舗に入り、自分の手で簡単に壁紙を変えられることを知りました。
自分で好きなときに景色を変えられるってすごくないですか。

変えられると思うから壁紙選びに悩まないし、飽きたらはがして貼り替えます。

以前の廊下

以前の廊下

現在の廊下

現在の廊下

部屋のコーディネートが難しくて何を選んだら良いか悩んでしまうという話をよく聞きますが、私は空間との相性を考え込んで選ぶということはありません。

自分が好きだと思うものなら、テイストにこだわらなくてもある程度バランスが取れるんじゃないかなと。

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「好き」を大切に選んでいれば、その人らしい部屋になるんじゃないかと思うんですよね。

 
 

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壁紙専門店
壁紙屋本舗 スタッフ
ウエマツ
筆者 プロフィール
壁紙屋本舗のwebコンテンツ担当。
2018年中途入社。インテリアコーディネーター資格保有。
好きなインテリアスタイルは、エクレクティック。好きなものに埋もれたい。
おだんごタナカさんは先輩であり飲み友。