思春期が終わったかな?というぐらいのヤングな時期に、打ちっ放しコンクリートの家に憧れていた時期があります。
その当時は格好つけたい年ごろといいますか、関西弁でいうところのシュッとした感じや無機質さを求めていたので、打ちっ放しコンクリートの家を知ったときは『なんたるスタイリッシュかつモダン。洗練されたオシャレの極み…住みたい!』と、強く焦がれたものです。
しかし、賃貸でコンクリートむきだしといえば大体がデザイナーズマンション。自然と家賃も上がり気味で、若かった私は泣く泣く諦めました。
一度は諦めたものの、忘れたころにふっと甦るコンクリ―ト壁への憧れ。
ヤングな時期もとうに過ぎ、少し大人になったころ現実的に調べてみると、打ちっ放しコンクリートの住まいって意外とデメリットが多め。
オシャレ度と生活の機能性や利便性、どちらを優先させるのかと天秤にかけるとやっぱり傾くのは機能&利便性。
そもそも、デザイナーズに住みたいのではなくコンクリート壁に憧れがあるだけだったので、壁紙を変えればいっか。というところに落ち着きました。
実は色々あるコンクリート壁
コンクリート・モルタル壁の代表的なイメージは穴が等間隔に空いていて、大きな塊のブロックが並んだような、無機質でひんやり冷たい印象のものが多いのではないでしょうか。かの有名な美術館でも目にしますね。
実は化粧仕上げや型の違いでコンクリートも様々な表情のものがあります。
一見して木目のような柄から、ヘリンボーンのように積み上げられたブロックだったり、砂を超え鉄のような黒光りのごつっとした凹凸感をだしたもの、漆喰のような塗り壁調…etc
色も薄いグレーだけでなく、チャコールのような濃い色から、ぬくもりすら感じられるようなベージュ・グレージュなんかもあり、多種多様。
こういったデザインのほとんどが、今では壁紙や粘着シートでリアルに再現されています。
コンクリートを部分的に取り入れる
広い面でコンクリートやモルタルを使用したインテリアスタイルといえば、機能美を重視したモダンスタイルや、インダストリアル・男前インテリアのジャンルが主流ですね。
コンクリートに囲まれた、作り込んだ世界観がCOOLで若かりし私も憧れでした。
現在ではさらに進化を遂げ、塩系インダストリアルなんかも登場していますがお部屋全体作りこむのはちょっと一苦労。
ナチュラルさも残しつつ、部分的にコンクリートを取り入れて異素材MIXを楽しむのも乙かなと最近では思うようになりました。
壁の一部にコンクート柄の壁紙を取り入れて、お部屋の印象を区切ってみるのも面白いですね。
水回りにも
部屋だけでなくキッチンや洗面など水回りにもハマるコンクリート柄。
コンクリートのムラ感が汚れを目立ちにくくさせる効果も期待できます。
ロールステッカーを貼った洗面。水回りがぐっと締まる印象になりますね。
コンクリート・モルタル壁に焦がれて
この記事のタイトルを考えているときに、ぽっと出てきた単語が”焦がれて”でした。
焦がれてって意味を改めて調べてみると、一途に思うとか、切ないまでに思いを寄せるとか、割と心を占めている意味合いがあるのですが、なんとなくしっくり来ました。
大人になるにつれ沢山のものに出会い好みが増えていきますが、意外と好みの「原点」は幼少期や、10代20代の頃に見たもの、食べたもの、触れたものだったりするのかなと。
ヤング時代に出会ったコンクリート壁に対する気持ちを今でも思い出せるということは、私は心の隅でずーっと焦がれていたのでしょう。
10年越しに焦がれた気持ちを成就させるため、今の好みとMIXしたコンクリート壁紙をいっちょ貼ってみます。
みなさんも振り返って心の声を聴いてみてください。案外昔から焦がれているデザインがあるのではないでしょうか。
猫と2匹暮らしでのんびりお部屋改造中。幼少期から好きな食べ物はみかんときゅうり。シンプルなお部屋に憧れるが物が多いので今年こそ断捨離を決意。