窓ガラスフィルムの貼り方・剥がし方~しっかり貼れる粘着タイプ・剥がせる吸着タイプの特徴まとめ~

2024.07.18
窓ガラスフィルムの貼り方・剥がし方~しっかり貼れる粘着タイプ・剥がせる吸着タイプの特徴まとめ~

ガラスフィルムと聞くと今はスマートフォン用の保護シートを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回スポットを当てるのは「窓」のガラスフィルムです。

窓は家に光や外気を取り入れるために無くてはならない存在ですが、外からの視線が気になったり、災害時には割れたガラスが二次災害を引き起こすなどトラブルの発生地でもあります。
大型の台風の接近時などに見られるガムテープや養生テープがガチガチに貼られた窓、こういった場面にもガラスフィルムは有効です。

外部からの目隠しをはじめ、ガラスの飛散防止・UV対策・インテリアのアレンジにと、その薄っぺらい見た目とは裏腹にさまざまな機能で私たちの暮らしの質を高めてくれる優秀なアイテムなのです。


でも実際にガラスフィルムを自分で貼ったことのある方って、おそらく少ないですよね。
壁紙屋本舗で取り扱っているガラスフィルムには、薄くてしっかり貼れる「粘着タイプ」と、キレイに剥がせて貼り直すこともできる「吸着タイプ」の2タイプあるのですが、どちらも初めての方でも自分で貼れるアイテムです。

こちらのページではそれぞれのガラスフィルムの特徴をご紹介し、後半では、一度貼ったら剥がせないという点が懸念されがちな「粘着タイプ」のガラスフィルムにスポットを当て、詳しい貼り方や剥がした後の窓の表面は一体どうなっているのか?という謎にも挑みます。





ガラスフィルムの効果

その1:「目隠し」効果|カーテンを閉めずに明るい暮らしを

マンションや戸建ての建ち並ぶ住宅街では、窓の外にすぐ隣のお宅という環境は珍しくありません。人の視線が気になり、カーテンを閉め切って生活されている方も多いのではないでしょうか。
そんな環境におすすめしたいのが目隠し効果のあるガラスフィルム。
モザイクタイプやすりガラスタイプのガラスフィルムは、光は取り入れつつ、人の視線を遮ってくれるのでカーテンを閉め切らなくても大丈夫!

その2:ガラスの「飛散防止」効果|窓辺・ガラス製インテリアの災害対策に

災害時の危険の一つに、飛び散ったガラスでのケガがあげられます。ガラスフィルムを貼っておけば、ガラスが割れた時の飛散を防ぐことができるので二次災害の軽減に!
食器棚などインテリアのガラス部分に貼ると、室内の安全対策にもなりオススメです。

その3:「遮熱」効果|外からの熱線を遮り省エネに

窓は光や外気だけでなく、熱の入り口にもなります。窓ガラスに遮熱タイプのガラスフィルムを貼ると、夏場に外からの熱線を防ぎエアコンの省エネ効果も期待できます。

その4:「UVカット」効果|日焼けから肌や家具を守る

窓から入る紫外線による肌の日焼けを気にする方は多いと思いますが、日焼けするのは人だけではありません。家具や床にも色あせや強度の劣化といった悪影響が。近年、素材をそのまま生かした無垢材の家具やフローリングも人気ですが、無加工の素材ほど光や温度変化の影響を受けやすいので対策を取りたいところ。UVカット効果のあるガラスフィルムなら、紫外線の大部分をカットしてくれます。

その5:「防虫忌避」効果|虫を寄せ付けにくくする

UVカット効果のあるガラスフィルムは紫外線に集まる走光性の虫を低減する効果も。窓辺にビッシリと集まる虫にお悩みの方、ぜひお試しください。

※走光性(紫外線に集まる性質)のない昆虫には効果がありません。



ガラスフィルムはこんな場所にオススメ!

お部屋の窓に

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日光のよく入る窓にはUV対策として。また寝室周り、いざという時の避難経路に近い窓には飛散防止の対策をしておくと二次災害対策として有効です。

お風呂場周りに

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お部屋以外にもうひとつ需要の大きい場所として、お風呂場周りがあります。
こんなところの視界がよくても恥ずかしいだけ・・・というところには、目隠し対策で一安心!

インテリアのアレンジに

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食器棚や戸棚など、もし中のモノをはっきりと見せたくない時にはガラスフィルムでのアレンジがオススメ。ちょっとした柄物を貼るだけでも中の様子をかなり隠すことができますよ。飛散防止にもなり一石二鳥。

お店のショーウィンドウに

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一般の住宅にはなかなかないですが、店舗のショーウィンドウ補強にもおすすめ。ディスプレイ商品の日焼け防止や、災害時には周囲の人たちの安全にも繋がります。
せっかくのディスプレイを虫に台無しにされたくない!と防虫忌避を目的に施工されるお店もあるようです。

ガラスフィルムの「柄」と効果

ガラスフィルムを窓全面に貼る場合に共通する効果は「飛散防止」。その他は柄による違いが大きく出てきます。
柄による効果の違いを見ていきましょう!

透明タイプ:窓ガラスの見た目を損なわない!

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視界を遮らず、元のガラス窓の見た目を損なわないのがこの透明タイプ。UVカット効果もうれしい!
<効果> 飛散防止・UVカット・防虫忌避



※現在お取り扱いがございません。




すりガラスタイプ(くもりガラスタイプ):眩しさ軽減 & 目隠し効果大!

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目隠し効果や眩しさの軽減に有効な「すりガラス(くもりガラス)タイプ」。UVカット効果だけでなく遮熱効果のある商品もあります。
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避・眩しさ軽減・(遮熱)

すべてのすりガラスタイプのガラスフィルムに遮熱機能がついているわけではありません。詳しくは各商品詳細をご確認ください。


アンティークタイプ:少し視界をぼかしたい時 & インテリアのアレンジなどに!

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模様によっては目隠し効果の高い「アンティークタイプ」。少し視界をぼかしたい時やインテリアのアレンジなどにおすすめ。
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避



ミラータイプ:眩しさ軽減 & 外からの視界を遮り、中からの視界良好

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外からの視界は遮り、中からはクリアに見えるのがミラータイプのガラスフィルムの特徴。高層ビルの窓ガラスがキラキラと反射して見えることって多いですよね。あれがいわゆるミラータイプの窓!プライバシーと視界の確保が両立する優れたアイテムです。
ただ、昼間に比べ夜はフィルムが透けやすいという特徴があります。キラキラとした光の反射がご近所問題となることもあるとか。使用する場所には注意が必要かも。
<効果> 目隠し・飛散防止・遮熱・眩しさ軽減



デザインタイプ:窓辺のアクセントに

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窓ガラスの装飾におすすめなのが「デザインタイプ」。ストライプや花柄、ステンドグラスなどさまざまな柄でお部屋にあったアレンジはいかがでしょう。食器棚のガラス戸など、ちょっとしたインテリアのアレンジにもおすすめ。室内の災害対策にもなりますね。
<効果> 飛散防止(低減)

商品によっては飛散低減となっています。



比べてみました!粘着タイプ/吸着タイプ

それでは、しっかり貼れる「粘着タイプ」と貼り直しのできる「吸着タイプ」、2種類のガラスフィルムの特徴について見ていきましょう!

比較!粘着タイプ/吸着タイプ

粘着タイプ 吸着タイプ
粘着力
貼り直し ×
機能
種類
厚み 薄い 粘着タイプに比べ厚い

粘着タイプの特徴まとめ

  • しっかり貼れるので飛散防止効果が吸着タイプに比べ高い。
  • 粘着剤が乾いた後は貼り直しができない。
  • 機能や種類が充実している。
  • フィルムが薄く仕上がりが自然。

吸着タイプの特徴まとめ

  • 粘着剤を使っていないので簡単にきれいにはがせる。
  • きれいにはがせるので賃貸におすすめ。
  • 何度でも貼り直しができる。
  • 施工が粘着タイプに比べ簡単。

粘着タイプ/吸着タイプ|共通の注意点

  • 外気温が0度以下の時は施工できない。(施工時に下地に吹き付ける水分が凍結し接着不良の原因となります)


貼れるガラス、貼れないガラス|まとめ

ガラスフィルムのタイプにより粘着力の違いはありますが、貼ることができるのは基本的に表面がツルツルと滑らかなガラス。
ただし、内部構造の特殊なガラスの場合、注意が必要なことがあります。
下の表は一般的な目安です。窓ガラスの状態や商品により実際とは異なる場合がありますので、お買い求めの際に商品詳細を確認し、心配な場合は事前にサンプル等を利用して試し貼りすることをお勧めします。

透明板ガラス 網入り 〇(注1)
網なし
すりガラス(くもりガラス) 平らな面
ザラザラな面 ×
凹凸ガラス 網入り 平らな面 〇(注1)
凹凸面 ×(注2)
網なし 平らな面
凹凸面 ×(注2)
2重(ペア)ガラス
Low-E複層ガラス
合わせガラス(防犯ガラスなど)特殊なガラス ×(注3)

(注1)蓄熱タイプのガラスフィルムの場合、中の網を温め、ガラスにヒビが入る恐れがあります。
(注2)壁紙屋本舗では「凹凸ガラス対応」のガラスフィルムも取り扱っています。
※商品ページはこちら>>(※壁紙屋本舗・楽天市場店に移動します)
(注3)貼ることによりガラス内部が蓄熱、膨張し、ガラスにヒビが入る恐れがあります。

壁紙屋本舗のガラスフィルム紹介

しっかり貼れる粘着タイプ

サンゲツ ガラスフィルム(巾92~97cm/10cm単位で販売)

透明タイプ
gf103-1-se<効果> 飛散防止・UVカット・防虫忌避

※現在お取り扱いがございません。

すりガラス(くもりガラス)タイプ
gf718-se
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避・眩しさ軽減

商品ページはこちら>>



すりガラス(くもりガラス)タイプ 遮熱
gf712-se
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避・眩しさ軽減・遮熱

商品ページはこちら>>
ミラータイプ
gf106-se
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避・眩しさ軽減・遮熱

商品ページはこちら>>



デザインタイプ
gf723-se
<効果> 飛散防止(低減)

※現在お取り扱いがございません。



ぴったりサイズ ガラスフィルム(1mm単位で販売)

透明タイプ
rmgf-sk-0004_im1

<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避
※現在お取り扱いがございません
スモークミラータイプ
rmgf-sk-0035_im1
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避

商品ページはこちら>>
(※壁紙屋本舗・楽天市場店に移動します)



断熱タイプ
rmgf-sk-0045_im1

<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避・遮熱

商品ページはこちら>>
(※壁紙屋本舗・楽天市場店に移動します)


はがせる吸着タイプ

はがせるガラスフィルム 吸着タイプ(巾90cm/1m単位で販売)

フロストガラスタイプ
frost1-ssh
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避

商品ページはこちら>>
レインガラスタイプ
rain1-shh
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避

商品ページはこちら>>



カットガラスタイプ
cut1-shh
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避

商品ページはこちら>>
モザイクガラスタイプ
mosaic1-shh
<効果> 目隠し・飛散防止・UVカット・防虫忌避

商品ページはこちら>>


粘着タイプのガラスフィルムを貼ってみました!

吸着タイプに比べて少し難易度の高い、粘着タイプのガラスフィルム施工。貼り直しがきかない分、絶対に失敗したくないですよね。
粘着タイプの施工をマスターしたら吸着タイプはお手の物!
ということで、粘着タイプのガラスフィルム施工を実際に行ってみました!!

今回使ったのは、窓のサイズに合わせてオーダーできる「ぴったりサイズ ガラスフィルム」の透明タイプ。
面倒なカットが不要で、省スペースでの作業に最適です。

準備する物

glass_film_prepare2
  1. ぴったりサイズ ガラスフィルム
  2. ダブルスキージー
  3. スキージーセット(※写真とリンク先の商品はパットの色味が異なります)
  4. ガラススクレッパー(※ガラススクレーパーと表記されることもあります)
  5. 霧吹き&中性洗剤水溶液(台所用などの中性洗剤を水1ℓに対し小さじ1/2ほど垂らした水溶液)
  6. キッチンペーパー
  7. 養生テープ(もしくはマスキングテープ
  8. 養生フィルム(※掃出し窓はシングル巻、腰窓はダブル巻きがおすすめ)

※ぴったりサイズではないガラスフィルムを貼る際は、カッターとカッターガイド(2mm程度の厚めのもの)もご準備ください。



粘着タイプのガラスフィルムの貼り方

★2人で施工するのがオススメです。

  1. 施工する窓の周りをしっかり養生します。

かなりの量の水を吹きかけるのでビニール等で付近をカバーし、壁や床に水溶液がしみないよう養生テープやマスキングテープを使い、しっかりと養生しましょう。
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  1. 窓をキレイにお掃除します。

ホコリやゴミがついているとキレイに貼れません。
水溶液を吹きかけ、ガラススクレッパーを窓全体にくまなく這わせます。目に見えない小さな汚れ、こびりついた汚れなどを落とすことができます。
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汚れや水滴をふき取るのは、繊維の残りにくいキッチンペーパーがおすすめ!
この工程を最低2回繰り返します。汚れがひどい時は回数を増やしましょう。
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  1. 窓と、ガラスフィルムの粘着面に水溶液を吹きかけます。

窓全体をたっぷりと濡らし・・・
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ガラスフィルムを剥がしたところに・・・
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すぐに水を吹きかけていきます。
時間が空くと空気中のホコリなどが付きキレイに貼れない原因となることがあるので素早く!
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水を吹きかけつつフィルムを全部剥がしたあとは、1人がフィルムを持ち、もう1人がさらに水溶液をまんべんなくたっぷり吹きかけます。
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  1. ガラスフィルムを窓に貼ります。

ガラスフィルムを2人で持ち、一辺をきっちりと合わせてから全体を貼り合わせるとスムーズです。
後で水を逃がすためのすき間として、四方の辺すべて窓枠から2mmほど隙間が開くように貼りましょう。(ピッタリサイズのガラスフィルムは、実際の窓の大きさからマイナス5㎜でオーダーするため、四方2mmほどの隙間を取れるサイズになっています。)
フィルムがずれた時など、一度剥がして貼り直す際は、再度水溶液を吹きかけて水分たっぷりの状態を保ちましょう。
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フィルムをぴったりと貼り合わせて、水を抜く前はこんな感じ。
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  1. スキージーで水を抜きます。

まず、ガラスフィルムの上からさらに水溶液を吹きかけます。こうすることでスキージーがスムーズに滑ります。

乾いた状態でスキージーを使用するとガラスフィルムを傷つけることがあるので注意!
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ダブルスキージー、もしくはスキージーセットを使い、真ん中から上下左右に、ある程度チカラを入れて抜いていきます。抜けたように見えても水分が中に残っているので、念入りに行いましょう。
(写真はダブルスキージー使用の様子)
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ダブルスキージー
ダブルスキージーの両サイドのヘラは固さが異なります。
黒いサイドは柔らかめで、グレーのサイドは固め。人によるのかもしれませんが、個人的には黒いサイドの方が水がしっかり抜けるような手ごたえで使いやすかったです。

水抜きが終わったら、スキージーにキッチンペーパーなどを巻き、ガラスフィルムの端の水分をきっちりとふき取ります。
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  1. 完成!!!

透明なガラスフィルムなので貼ってあるのかどうか伝わりにくいですが、これで完成です!
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※鍵周りの水滴はガラスフィルムの表面の水滴です。内部の水はキレイに抜ききりましょう。


  1. ・・・貼った日の翌日

完成時、どんなにキレイに仕上がったように見えても、ほとんどの場合ムラや水泡が現れます。
重力で水分が下がるのか、窓の下半分に起きることが多い印象。
glass_water

水泡の様子が伝わりにくいですが、ココです!
glass_water2

水抜きの工程の出来栄えにもよりますが、季節によっては1週間ほどでフィルムと窓の間に残った水分が蒸発し、フィルムの糊(粘着剤)が完全に乾燥します。
冬場や湿度の高い時期など、通常より乾燥に時間のかかることがあるのでやさしい心で気長に待ちましょう。

実験&検証!「粘着タイプ」のガラスフィルムをはがすと、窓は一体どうなっているのか

前章の施工から約1ヶ月後、今度はこのガラスフィルムを剥がしていきたいと思います!
窓ガラスは一体どうなっているのでしょうか。

粘着でベトベト?

それとも案外きれい?

気になって夜も眠れなかったという方、ご安心ください。
謎は今まさに解き明かされます。

ガラスフィルムを剥がします

  1. 角を剥がします。

しっかりと貼りついたガラスフィルムの角は爪でいくらこそいでも剥がれてこないことがあります。
そんな時は、マイナスのドライバーやガラススクレッパーなどを使うと剥がれてきます。
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  1. 指で剥がしていきます。

指で持てるところまで剥がせたら、あとは手で剥がせます。ビリビリビリッ!!と結構すごい音がしますが、ある程度力を入れるとサクサク剥がせます。
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  1. 剥がしたところは・・・

むむっ!無数の線が!!
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別の角から剥がしても・・・同じ線。
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窓全体に無数の線状の跡が残りました。ガラスフィルムの粘着剤が線状に残ってしまったのですね。
遠くからみても窓ガラス全体が曇ったように見えます。
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これをそのまま放置するわけにはいきません!

窓ガラスを元の状態に戻します。

そこで登場するのが、ガラスフィルムを貼るときに使った道具の➍~➑!!

glass_film_prepare2
  1. ガラススクレッパー
  2. 霧吹き(中性洗剤の水溶液)
  3. キッチンペーパー
  4. 養生テープ
  5. 養生フィルム



  1. 窓ガラスの周りを養生します。

霧吹きを使うので窓回りを養生しましょう。

  1. 窓全体に中性洗剤の水溶液を吹きかけます。

再び中性洗剤の水溶液。ガラスフィルムを語る上でこの水溶液は外せません。

  1. ガラススクレッパーで粘着剤を剥がします!

ガラスフィルムを貼るときにお掃除に使ったガラススクレッパー。これで窓ガラスの表面をこそいでいきます。
下から上にスクレッパーを動かすと、何かを捉えている感触がしっかりと手に伝わってきます。

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水溶液を吹きかけて少し置いた方が、粘着剤がふやけるのか剥がれやすい印象。
取れてます!!これは気持ちいい!!

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全体をこそいだらこんな感じ!(鳥の糞が窓にへばりついているみたいですが粘着剤のカスです)

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  1. キッチンペーパーでふき取ります。

こんな粘着剤のカスがボロボロと落ちてきます。2~4の工程を2回行うと元通り(以上に!)キレイな窓に戻ります。
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  1. 結果!

Before
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After
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ぴかーん!!
ちゃんと元通りになりました!

窓ガラス掃除を終えて(施工体験者の感想)

とにかくガラススクレッパーの威力が素晴らしいです!
水溶液と同様、いやそれ以上に、ガラスフィルムを語る上で外せない存在であることは間違いありません。ガラススクレッパーは使用後内部まで水でビショビショになるので、使い終わった後は刃を取り外してしっかりと乾燥させることをオススメします。
水気が残ったまま置いておくと内部がサビ付き、使用中に刃が折れることもあるので注意してくださいね。

scraper2

とにもかくにも、粘着タイプのガラスフィルムを剥がした窓ガラスは元通りにできました。
粘着タイプのガラスフィルムは一度剥がしたら再び貼ることはできませんが、ガラススクレッパーさえあれば窓の原状回復が可能だということがわかり一安心の結果です。

今回は貼って1ヶ月で剥がしましたが、数年単位で長期間貼ったフィルムをはがす際はフィルムや粘着部分の劣化などによって剥がしにくくなる場合があります。


まとめ

今回は窓用のガラスフィルムについてご紹介させていただきました。
水を吹きかけたりする作業が少し面倒と思われる方もいるかもしれませんが、ガラスフィルムの施工道具は総じて扱いやすく没頭できるおもしろさがありました。

今回1番の発見は、粘着タイプのガラスフィルムもガラススクレッパーさえあれば元通りになるということ。
ガラススクレッパーで粘着剤をこそぎ取る感覚は何だか快感で、機会があればぜひ皆さまに味わっていただきたいほどです。

粘着タイプ、吸着タイプそれぞれにメリット・デメリットがあるので、目的にあった商品を選んでいただく参考になればうれしいです。

ガラスフィルムの貼り方